まだ間に合う ページ34
「どしたん？」
表情は分からないけど、
声で心配してるのが分かる。
いつも眉を少し下げて、覗き込んでくるから。
『右目、ダメになったみたい(笑)』
「、、そっか。」
どこまで見える？って聞かれて、
『、、３本？』
目の前で彼の指がユラユラ揺れてるのが分かる。
「ファイナルアンサー(笑)？」
『ふふっ、古い。うん、ファイナルアンサー(笑)』
「、、残念、２本でした(笑)」
『、、ふっ、、(泣)』
心のどこかで、きっと大丈夫だろうって勝手に思ってて、、
いざこうなった時の覚悟が全然出来てなかった。
暗闇がスゴいスピードで私に覆い被さってきて、飲み込まれそうになった時、
「大丈夫。まだ間に合う。」
大倉さんが私の手を握って、闇から引っ張り出
される。
でも、、
『も、、無理だ、も、、(泣)』
「無理やったとしても、俺がおるやん(笑)」
もー泣きなやー、ってティッシュで涙を拭いてくれる。
「俺はAがこうなった時の覚悟はとっくに出来てるで？」
『、、』
「俺がAごと全部背負ったるわ。」
『嘘だもん。』
「お前、、俺の愛情ナメんなよ(笑)」
頭をガシガシ、ってされて、
『ふふっ(笑)』
ほんの少しだけ、あったかくなった。
「ちょっと待っとき。、、あ、竜之介？あんな、、」
手を握ってない方の手で携帯を操作して、竜さんに連絡してるみたい。
数分後、
竜「目、覚めた？」
声とシルエットで、竜さんが来たってわかった。
大「明日、病院連れていける？」
竜「調子悪い？」
大「いや、右目がアウトなったから。」
竜「、、A？病院分かる？」
視界が悪くなると、聴覚が発達するみたい。
竜さんの声が少し低くなった。
『○○総合病院。』
何時から受付かとか、先生の名前を聞かれてそれに答えてたら、
大「仕事、キャンセル出来へんの？」
竜「状態によるけど、、」
大「いやいや、めっちゃ悪なってるやん！」
大倉さんが少し苛立ったのが分かって、
『MVだったらそんなに支障はないと思うから、、』
大「そういう問題ちゃうやろ！」
とうとう怒り出してしまった。
竜「分かったから！とりあえず明日は病院に行くから！」
竜さんが、医者の指示に従うから、って大倉さんと約束してた。
竜「で？Aはここで寝るの？」
大「当たり前やろ。誰が離すか、、」
竜「わかった、、明日6時にはここを出るから。」
用意しといてね、って私じゃなくて大倉さんに言って部屋を出ていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3532人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひよりん(プロフ) - ゆうりさん» ねー、こんなんされたいー(*≧∀≦*)って思いながら、ムフムフして書いてました(〃∇〃) (2017年4月12日 0時) (
レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - 智恵にゃんさん» ひよりんも相変わらず書きながらキュンキュンした(笑) (2017年4月12日 0時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - 鈴華さん» ねー、丸ちゃんと横ちょに抱っこされたい(///∇///) (2017年4月11日 23時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 思い出のスカイツリー貸し切りとかロマンティック(*≧∀≦*)主人公ちゃんはみんなに愛されてますね(*´ω｀*)新章移行楽しみにしてます(^-^) (2017年4月10日 10時) (レス) id: a5880118a3 (このIDを非表示/違反報告)
智恵にゃん(プロフ) - ひよりんさんおはようございます(^^)朝からキュンキュン補給ありがとうございます/(//∇//)/ (2017年4月10日 8時) (レス) id: b3c1d3dff6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひよりん
| 作成日時：2017年2月7日 17時
