追いつけない恋 (青) ⑲ (ページ30)

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丸投げページ30

けど、、

『華ちゃん、もういいよ(汗)』

華「よくないよ、、」

『ライブも大成功だったんだから、、』

お客さんをいい気分のまま帰してあげたい。

その時、

キャッ！って一瞬ザワッとして、

「Aー、どしたー？」

って、章ちゃんが汗だくのまま、タオルを首からかけてエリちゃんと来てくれた。

『ちょっと尻もちついただけだよ(笑)？』

恥ずかしかったー(笑)って一生懸命誤魔化してたのに、

華「押されてね？」

『華ちゃん(汗)』

華ちゃんが言っちゃって、章ちゃんの表情が変わった。

章「誰がやったん？」

華「あの子。」

回りがシンとして、
躊躇なく華ちゃんが指差した女の子が真っ青になってる。

章「まぁ、誰でもええけど。一つ言うとくわ、、」

次、私達の誰かが、また同じことになったら、もう二度と文化祭のライブはやらない。

もしくは、男限定にする。

って、章ちゃんが言った。

「ファンをないがしろにするの！？」

どこからかそんな言葉が聞こえてきて、
女の子達が、そうだそうだ、って共感し始めて、、

その時、

「俺ら顔で売ってんちゃうねん。」

「純粋に俺らの音楽聴いてくれるやつだけでええわ。」

後ろを向いたら、すばるくんと大倉さんが来てて、、

渋「キャーキャー言われて喜ぶ年でもないし(笑)」

大「三十路越えてるからな(笑)」

はい、CDいる人並んでー。って販売を再開させる。

女「ひどい、、(泣)」

私を押したっていう女の子が泣き出して、

『章ちゃん、、(汗)』

章「めんどくさ、、」

私を抱き寄せて、その子に何か言おうとしたとき、

「うるせーよ！ライブ中もキャーキャー言いやがって聞こえねえんだよ！」

って、誰か男の人が叫んだ。

大「ヤッバ(笑)」

章「ヤッバ(笑)」

ハモった。

そしたら今度は男の人達が、そうだそうだ、って共感しだして、

渋「高科、何とかせえ。」

高「は？は、はい(汗)！」

って、最終的に丸投げされた高科さんが一生懸命対応してくれた。

CDはというと、一瞬で完売。

みんなでハイタッチして喜んだ。

高「打ち上げは、明日の後夜祭後になるので、またその時に。」

高科さんとまた明日、って言って別れて、
楽屋に戻って帰り支度する。

村「よっしゃ、帰ろかー。」

搬出も超短時間で終わって、いつもより大分早く帰れた。

機材の直し込みはいつものように明日にして、
みんなまっすぐうちに帰る。

みんなと別れたあと、

章「ベッド直行。」

章ちゃんに耳元で囁かれてキュンてした。