追いつけない恋 (青) ⑲ (ページ22)

今日:6 hit、昨日:28 hit、合計:1,457,149 hit

寂しいページ22

『うまっ！』

「あんまっ！」

色んな種類のイチゴがあって、とりあえずもらった紙を見ながら全種類制覇する。

『小さい方が美味しいね♪』

「せやなぁ、、これ飲み会のデザートにしよか？」

何だかんだでメンバーにお土産を買う章ちゃんは優しい。

「あ、これ絶対うまいで？」

ってヘタを取って私の口の中に入れてくる。

瑞々しくて、私の口の端から垂れたイチゴの汁を、

『、、///(汗)！』

「ほら、甘い♪」

章ちゃんがペロッて舐めた。

『、、あの、、ちょっと(汗)』

「A？」

『、、はい？』

「ニューヨーク行くまで、俺振り切るから(^_^)」

何の宣言？
てか、振り切るって何？

『ニューヨーク行くまでに私が死んじゃう///』

「ええよ？全部俺が背負ったるから♪」

無駄に耳元で囁いて、お腹がキュンてする。

『もー、、ダメだって、、あ、、』

イチゴの木を挟んですぐ目の前に、さっきの女の子達がいて、、

女「昼間っから何考えてんの？恥ずかしくないのかな(笑)」

バカじゃない？って言われて、ちょっと凹みそうになったけど、、

章「A、これもうまいで？」

はい、アーン♪って、そんな言葉もお構いなしの章ちゃんはイチゴ狩り大満喫。

女「、、」

じっと私達を見てる彼女達に向かって、

章「何見てんの？あんたらの方がやらしいやん(笑)」

女「な、、///」

見んとって！って私の手を繋いで彼女達から離れる。

『章ちゃん、楽しそう(笑)』

「お昼にAとデートって久しぶりやもん♪」

ニューヨーク行くまでに、出来る限りデートしよな？って眩しい笑顔に泣きそうになった。

『うー、、寂しい、、』

一人であの大きなうちにいることを考えたら、急に寂しくなった。

「俺も(笑)」

俺も死にそうなくらい寂しい、って私に向き合って両手を握り合う。

「お土産いっぱい買ってくるな？」

『うん、、』

「毎日LINEするな？」

『うん、、ｸﾞｽｯ、、』

「毎日A愛してるって言うてから寝るな？」

『うん、、』

１ヶ月なんかすぐやで？って。
頑張ろな？って章ちゃんが優しく言う。

『どうしても寂しくなったら電話してもいい？』

「おん、しといで(笑)」

時差調べとくわ、って私を抱きしめた。

「帰ってきたら、Aのカレー食べたい。」

『うん、分かった(笑)』

「そう、そうやって笑っといて？俺はそれだけで頑張れるから(^_^)」

残りの時間は楽しく過ごそうな？って約束のキスをして、みんなのお土産のイチゴ摘みを再開した。