追いつけない恋 (青) ⑲ (ページ13)

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ナメとる(青side) ページ13

『よっしゃ、亮頼むで？』

亮「おん、楽勝。」

朝方までAに構ってもらって、フル充電完了。

亮と㈱ストームに来社。

『エイトカンパニーの安田と錦戸です。』

受付「３階の第１会議室でお待ち下さい。」

会議室に入ったら、既に３社が来てて、

その中に、亮くらいの年の男がおる。

亮「アイツ、仕事ナメとんな、、」

棒つきのアメくわえて、イスに仰け反って座ってる。

『お前もあんまり人のこと言えんで(笑)？』

バナナオレがアメになっただけや。
亮は、仕事というより遊び感覚やからな、、

亮「その言葉、間違いやったと思い知らしたるわ！」

参った！って言わしたるからな！って途中のコンビニで買ったバナナオレを飲み始めた。

「お待たせしました。」

櫻井社長と二宮さんが入ってきて、俺らと向かい合って座る。

櫻「早速始めてもらおうかな、、」

エイトカンパニーは最後ね、って言われて、
緊張が少し緩んだ。

一社ずつ開発者が説明していく中、隣であくびしたりつまらなさそうにしてた亮が、あの若い男の説明に体を乗り出して聞いてる。

うちと同じようなシステムで、何ならうちより性能はいいかも、、

亮が、その会社の資料を見ながら何か考えてる、、

ヤバいな、、

と思った時、

櫻「じゃあ、エイトカンパニーお願いします。」

『はい、、』

いくで、っ亮の背中をポンってしたら、

亮「章ちゃん、今日はお互い熱い夜にしようぜ！」

『いった、、』

俺の肩を強めに殴って前に出た。

二宮「何してんのよ(笑)」

『すんません。』

ペコッて挨拶して、前に出た。

このプレゼンは営業は付き添い。
補足したりする以外は横で聞いてるだけ。

亮が、スクリーンの前に立って、

「エイトカンパニー制作部の錦戸です。えっとー、、」

システムはさっきの会社とほぼ一緒やねん。

ってタメ口。

やっぱお前も仕事ナメとるやん、、
何なら向こうは「ですます」使ってたやん。

って心の中で突っ込んでたけど、、

亮「でもな、俺らみたいなパソコンオタクが使うんちゃうねんで？」

まず、カテゴリ分けの時点で、このシステム使うヤツはさっぱり分からんて、ってダメ出し始める。

亮「俺のはな、、人がするのは数字の打ち込み、ドラッグして移動する、クリックの３パターンのみ。」

これやったら日本人でも外人でもいけるやろ？
って、実際にやってみてる。

でもな、外人ちゃう、外国人な？

何気にさっき説明してたアメ男を見たら、
完全に固まっとった。