追いつけない恋 (青) ⑲ (ページ5)

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アカンもんはアカンページ5

『あー、、華ちゃん手が、、』

華「そんな事どうでもいいから、、」

刑部「あの、、すみません、、」

華「、、またあんた？」

華ちゃんがキレそうになった時、

「Aー、おそーい、、は？」

すばるくんが、なかなか来ない私を呼びに来た。

今日は月イチのエントランスの清掃のため、ドアは開けっぱなしになってる。

渋「えらい派手にやってるやん。」

チラッと親子を流し見てから、華ちゃんを退かせて私の前にしゃがんだ。

渋「華、手洗ってこい。」

華ちゃんにうちのカギを渡して、洗ってきてもらうことにした。

ちょうどコンシェルジュのお姉さんが、清掃業者の人と戻ってきて、この状況にビックリしてる。

ｺﾝｼｪﾙｼﾞｭ「どうされましたか(汗)？」

渋「ティッシュとガーゼ濡らしてきて。」

すばるくんがお姉さんにそう言って、携帯を取り出した。

渋「、、あ、心春？ドレスの店に遅れるって連絡しといて？、、おん、ちょっと待っといてな？」

お姉さんが濡れたガーゼを持ってきてくれて、

渋「あー、、結構深いな(苦笑)」

傷口を拭ってティッシュで出血を抑えてる。

刑部「あの、、」

渋「ちょっと黙っとけ。」

また携帯でどこかに連絡してて、

渋「あ、渋谷やけど、、ちょっと今からいける？」

話しながら、ガーゼで膝の血を拭いてくれる。
すぐ行くわ、って言ってから携帯を切って、

『どこ行くの？』

渋「病院。今から診てくれるって。」

華ちゃんが帰って来て、

渋「行くぞ。立てるか？」

私を立たせながら、

渋「また、ヤスから話しに行かせるわ。」

それまで家で待っとけ、って刑部さんに言って、３人でマンションを出た。

心「Aちゃん？どうしたの(汗)？」

これまでの流れを話したら、

心「クソだな、、」

渋「心春ちゃん、お口(笑)」

華「まぁ、まさか彼女もこんなことになるとは思ってなかっただろうけどね、、」

大好きなママを守りたいと思うカズくんの気持ちは分かるから、あの子を責めるのは違うと思う、、

渋「それは違うわ。それやったら、子供殺された親は犯人殺してもええんか？」

『それは、、』

渋「アカンもんはアカンねん。女の顔に傷付けるとかもっての他や。」

珍しくすばるくんが怒ってる。

20分ほど走って着いたのは、、

『あ、ここ、、』

脛にヒビが入った時もお世話になったとこだ、、

渋「すんませーん、渋谷ですー。」

中から出てきた先生が、

「久しぶりだね(笑)」

って笑顔で迎えてくれた。