追いつけない恋 (青) ⑲ (ページ34)

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キモチページ34

『トイレ行ってくる。』

ｴﾘ「はーい、行ってらっしゃい。」

華「言わなくていいよ(笑)」

『そうなの？』

章ちゃんは言っていけ、って言うから癖になってしまってる(笑)

手を洗って戻ろうとしたら、

『あれ？高科さん？』

高科さんが壁にもたれてて、、

「どうしたんですか？」

高「今日で終わりだから、気持ち伝えとこうかな、と思って。」

あー、このパターンは、、
でも、違うかったら恥ずかしいし、、

『はい、、』

高「好きです。ひとめ見たときから好きでした。」

やっぱりかー、、

『あの、、』

高「いや、分かってます！ご結婚されてるし、相手があの安田さんじゃ敵わないのも、、」

ただ、気持ちを伝えてけじめつけたかっただけだ、って。

『ありがとう。』

高「、、結婚してなかったら、思い出にキスのひとつでもしてやろうかと思ったけど、、」

安田さんに殺されそうだから、、

高「握手してもらっていいですか？」

『もちろん(笑)』

お疲れさまでした。ってお互い固く握手して、
高科さんは最後まで爽やかだった。

高「先、戻っててください。ひと泣きして帰ります(笑)」

って言ったから、何も言わずに章ちゃんのところへ戻った。

席に着こうとしたら、

章「Aーメロンあるでー。」

『食べるー♪』

章ちゃんと半ケツで座って食べてたら、
高科さんが戻ってきて、思わず見てしまった。

章「どしたん？今心臓跳ねたやろ？」

『そんなことないよ(笑)？』

ヤッバ、、何で分かるの？

章「告白でもされ、、あだっ！」

ビンゴなこと言うから、思わず章ちゃんの方をバッ！て見たら、章ちゃんに頭突きしてしまった。

『わ、、ごめん(汗)！』

章「石頭め、、」

大「アホや(爆)」

頭を押さえてうーん、って呻いてるから、

『ごめんね(汗)？』

ってずっと謝ってたら、

章「ホンマのこと言うたら許したる。」

『、、されました。』

コソッと言ったら、

章「何で嘘つくん？」

『私だけのことじゃないでしょ(汗)？』

章「俺関係ないの？」

『、、いや、え？どうなの？』

何か分かんなくなってきた、、

章「かえるーー。」

棒読みででっかい声で宣言して、

大「A、明日遅刻すんなよ(笑)？」

華「頑張って！」

渋「可哀想に(笑)」

いや、笑ってるし、、

章ちゃんが私を連れて大学の前でタクシーに乗り込む。

すでに章ちゃんの手は、私のスカートの中で、、

『、、ん、や、、』

運転手さんに気づかれないように必死で声を抑えてた。