死角 ページ21
シートに寝転んで、車の天井をボーッと見つめてたら、
「どこ行く？」
『ファミレス。』
「やすっ(笑)」
大倉さんのブルゾンが足元にかかってて、それを手に持って起き上がった。
ミニスカートはやっぱり慣れなくて、ブルゾンを膝に掛ける。
「どこでもええ？」
『うん。どこでもいいです。』
どこ走ってるか分からないけど、大通り沿いのファミレスに入った。
大倉さんが後部座席のドアを開けて両手を広げるから、彼の肩に手を置いたら私の腰を持って降ろしてくれる。
この一連の行動はすっかり日常に馴染んで、
当たり前になった。
お店に入って、奥の席に通される。
『ドリアにする。』
「足りる？」
『足りる(笑)』
「俺カレーと天丼。」
『食べれる(笑)？』
「食べれる♪」
更にポテトも頼んでて、大倉さんは全部食べてた。
ドリンクバーに行って、何飲もうか悩んでたら、
「小倉Aだ。」
『、、』
大学生くらいの男の人が話し掛けてきて、、
男「一人？」
大倉さんのことは知らないみたい。
席が奥の方だからここからは見えなくて、、
私に近寄って来たから、その分だけ後ずさった。
『いえ、、』
男「スッゲー可愛いじゃん。」
『ありがとうございます、、』
握手してよ、って手を出されたから、グラスを置いてそっと左手を出したら、
グイッて手を捕まれて、両手で握られた、
男「マジ可愛い。俺めっちゃタイプだわ(笑)」
なかなか手を離してくれないから、
『あの、、手を、、』
男「あれ？ファンにそんな態度取るの？」
どうしよ、、男の人の対応とか知らない、、
『えっと、、』
「離せ。」
私の後から大倉さんの手が伸びてきて、その人の手を振り払った。
男「何だよ、いたのかよ、、」
大「当たり前や。一人でこんなとこ来させへんし。」
『大倉さん、行こ(汗)？』
男「その子のファン減るよ？」
大「ファンとか要らんし。」
芸能界辞めさしたいくらいやわ、ってその人に吐き捨ててお店を出た。
『大倉さん、お金は(汗)？』
「さっき払っといた。」
『ごちそうさまです、、』
端っこに停めてある車のドアを開けた大倉さんが、そのドアに隠れてキスしてきた。
ブロック壁とドアで完全に死角になって、誰にも気付かれてない。
『おお、く、、らさ、、』
「触られたん手だけ？」
『はい、、』
「ああいうのは塩対応でええよ？」
『、、はい。』
帰ってすぐベッドへ直行。
朝起きたらすでに大倉さんは仕事に行ったあとだった。
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ひよりん(プロフ) - わこさん» おー、、今コメントに気付きました(汗)！ごめんね？受験もうすぐだよね？頑張ってね！！ (2017年2月6日 21時) (
レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
わこ - 受験生なのにめっちゃ読んでます♪すんごいおもしろい！これからも頑張って！ (2017年1月5日 23時) (レス) id: e8343f6434 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - やすだらーさん» たっちょんのヤキモチかぁ、、(*￣∇￣*)良いねぇ、、♪ (2016年12月17日 20時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - 凛さん» そうそう、看護師さん優しくあってほしい。これひよりんの願望(*´ω｀*) (2016年12月17日 20時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - ∞ゆず∞さん» そう、こっちも着実に二桁へ向かってます、、ヤバイよヤバイよ( ￣▽￣) (2016年12月17日 20時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよりん
| 作成日時：2016年11月20日 16時
