最終章 ページ38
あれから時は流れて今、私は28歳。
双子の娘息子は7歳になった。
小学校の一年生だ。
家庭教師を薦められたけど、一般の小学校へ行かせることに決めた。
社会について、人間関係について、学ばせたかったからだ。
からかわれたり、いじめられたりされないかなと不安もあったが
それは杞憂に終わった。
二人とも学校から帰って来るなり楽しそうに今日あったことを話してくれる。
そして今は夜の8時。
小学校一年生の子供にとってはもうおねむの時間だ。
「ねぇお母様。何かお話ししてくださらない？」
娘のアンナが私にねだる。
「ご本は！」
まだ上手く敬語が使えない息子のジョンを可愛く思いながら軽く断る。
「今日はご本はだめです。昨日読みましたよ。ですから今日は……」
『今日は……？』
二人の子供は黄緑色の瞳を輝かせながら私を覗きこむ。
「今日はお母様の話をしてあげましょう。10年前にお母様はね、
一般人と一緒に暮らしてた時期があったの。その時の話。聞いたことないでしょ？」
そう言うと二人の子供は大きくうなずく。
懐かしい話だな。
みんな今どうしているんだろう。
懐かしい思い出に思いをはせながら私は口を開く。
「あのね、私は昔貴族の立場が嫌いだったの。それで家から逃げ出して、
居候っていうのかな。一般人の家で暮らしていたんだ。その時一緒に暮らしてた
男の子が3人いてね。その内一人がとっても格好よくてね、とっても強くて
とっても優しくて……」
「ねぇ」
私が話していると娘のアンナが遮った。
なにをいうのかと思い聞いてみる。
「ねぇ、お母様、その男の子のことが好きだったの？」
まあ最近の子はませていること。
あの時のルフィと同じ年なのにね。
私は少し考えて答える。
「好き……だったよ。というか好きだよ。今でも。」
ーfinー
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エティシア(プロフ) - マスカットさん» 了解です！ (2017年8月7日 13時) (
レス) id: 84f3e867ad (このIDを非表示/違反報告)
マスカット(プロフ) - エティシアさん» やっぱり10歳でお願いします！よろしくお願いします(｡-人-｡) (2017年8月7日 8時) (レス) id: c4f27cee76 (このIDを非表示/違反報告)
エティシア(プロフ) - イラストの依頼をいただいているものです！何歳の時のイラストがいいですか？ (2017年8月6日 22時) (レス) id: 0ed04cf011 (このIDを非表示/違反報告)
マスカット(プロフ) - やっと完結です。この物語を読んでいただいた方々、本当にありがとうございました。 (2017年2月3日 23時) (レス) id: 3b4e49a377 (このIDを非表示/違反報告)
マスカット - はい。頑張ります。 (2015年2月14日 19時) (レス) id: 6223b24131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マスカット | 作成日時：2014年11月1日 21時
