ずっと一緒 (ページ26)

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わかんねぇけどすげぇ！！ページ26

「あのね、私が使っていたのは、『覇気』っていうの。」

私は覇気について話しはじめた。

「覇気には3つの種類があって、まず見聞色の覇気。」

少しでも分かりやすいように言葉を選びながら話す。

「見聞色の覇気は、普通は見えない、聞こえないところにあるようなものを、

　気配でかんじとる、みたいな。」

サボとエースは、珍しく真剣に聞いているようだ。

うん、うん。と、相づちをうちながら聞いてくれている。

なんか先生になった気分。ちょっと嬉しい。

一方ルフィは…あ、あくびした。

まあいいや。寝たいやつは、寝かせとけ。的な。

「次は武装色の覇気。これは、戦闘能力をUPさせる覇気。」

ほら、といって私は右腕を硬くした。

真っ黒くなった右腕を見てサボとエースはおぉ！と

感嘆の声を上げる。いやー、気分がいい。

一方ルフィは…まぶたがシャッターのようにしまっていく。

まあいいや。寝たいやつ(以下略

「最後は、覇王色の覇気。これは3つある覇気の中でも一番すごいの。手も触れずに

　相手を気絶させられるんだ！」

サボとエースは興味津々だ。

一方ルフィは…寝た。

まあいいや。寝(以下略

「さっき私が手も触れずにエースを倒したのは、これよ！」

「じゃあAはすげーんだ！」

エースが言った。私は得意気にいう。

「そゆこと～！ガープさんに誉められたの！」

「いいな～！じゃあAが俺の海賊船のクルーになれば、最強じゃん！」

サボが言う。

「そうね～。じゃあサボの船に乗せてもらおうかな？」

そう私が言うと、

「何言ってんだよ！サボ。お前は俺の船に乗るんだろ！まあAも乗せて

　やってもいいけどな！」

エースも負けじと言う。なんか微笑ましいな。

その時……ルフィが起きた。

「ああ～よく寝た！！！おうA、さっきの話、よくわかんなかったし、
　
　つまらなかったけど、すごいんだよな！Aって。やっぱり俺の船に乗るんだろ！」

『それはない！』

サボとエースがハモった。まあ確かに弱っちいからなぁ。

でも少し気になっていることがあるんだけど…

「私が船長になることはないの？今一番強いの私だよ。」

3人とも黙っちゃったけど、仕方ない。

でも、楽しい！4人でばか騒ぎしていることがホントに幸せ。

ずっとこの日常が続けばいい、そう思った。