検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:7,442 hit

黒の時代 織田と大宰 ページ5

__________
_____

バーン!!!

僕は樫の扉を叩きつけるように開くと、その先に、倒れる友人が見えた

「織田作!」

『大宰…』

織田作の隣に膝を落とした

「莫迦だよ織田作。君は大莫迦だ」

『ああ』

「こんな奴に付き合って死ぬなんて莫迦だよ」

『ああ』

『大宰……云っておきたいことがある』

「駄目だ、止めてくれ。まだ助かるかも知れない、いや、きっと助かるよ。だからそんな風に」

『聞け』

『お前は云ったな。"暴力と流血の世界にいれば、生きる理由が見つかるかもしれない"と』

「ああ、云った、云ったがそんな事は今」

『見つからないよ』

バーン!!!

織田作の続きのセリフを遮るように樫の扉が茶色の衣を羽織った少年の手によって勢いよく開かれた

黒の時代 薄暮と夜半→←黒の時代 坂口と乱歩



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:魔水 | 作成日時:2020年10月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。