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黒の時代 織田と大宰 ページ5
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バーン!!!
僕は樫の扉を叩きつけるように開くと、その先に、倒れる友人が見えた
「織田作!」
『大宰…』
織田作の隣に膝を落とした
「莫迦だよ織田作。君は大莫迦だ」
『ああ』
「こんな奴に付き合って死ぬなんて莫迦だよ」
『ああ』
『大宰……云っておきたいことがある』
「駄目だ、止めてくれ。まだ助かるかも知れない、いや、きっと助かるよ。だからそんな風に」
『聞け』
『お前は云ったな。"暴力と流血の世界にいれば、生きる理由が見つかるかもしれない"と』
「ああ、云った、云ったがそんな事は今」
『見つからないよ』
バーン!!!
織田作の続きのセリフを遮るように樫の扉が茶色の衣を羽織った少年の手によって勢いよく開かれた
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作者名:魔水 | 作成日時:2020年10月25日 1時