22 憧憬 ページ22
薬研が気づいた頃には、すやすやとAの静かな寝息が聞こえていた
薬研「どうやら、相当疲れてたみたいだな」
少し笑って頭を撫で、起こさないようにAを座らせた
薬研「さて、このままだと風邪引きそうだな……。
寝床まで運ぶか」
Aのブラウスを軽く整え、薬研はAを横抱きにした
その時、薬研はあることに気づいた
薬研「Aって、こんなに軽かったのか……？
あれだけの刀の威力だから、もっと筋肉があると思ったんだが……。
ああ……そういえば、この体自体には力がないんだったな。
このかんざしが、本来の力を発揮させるんだっけか……？」
ぶつぶつと自問自答しながら、薬研はAをベッドに寝かせ、布団をかけた
気持ち良さそうに眠るAを見て、薬研は微笑んだ
薬研「寝顔は結構幼いんだな。
いや、もともとの顔つきが幼いのか。仕草や言動が落ち着きすぎてるだけのかもな。
……こんな華奢な体で、無理はしないでくれよ。
いつも苦労をかけるな」
そう言って、薬研はAの前髪よけ、そっと瞼に口付けをした
薬研「本当は口にしたかったが、今はお預けだな。
……ゆっくり休めよ」
薬研が医療品の片付けをし始めると、コンコンと部屋をノックされた
薬研「こりゃまずいな……。
さっさと片付けて、窓から出るか……」
早急に片付けを済ませ、薬研は窓に足をかけた
そして、ドアが開かれるのとほぼ同じタイミングで飛んだ
部屋に入ってきたのは、ツバキだった
ツバキ「入るわよ……って、寝てたのね。
ふふっ、可愛い寝顔」
ツバキは寝ているAの頭を軽く撫でた
起こしたらいけないと思い、部屋を出ようとする
しかし、何かの異変に気がついた
ツバキ「あら……？
窓が開きっぱなしだわ。
ここが二階だからって、不用心なのは感心しないわね」
ツバキは窓を閉め、部屋を出て行った
ツバキが外を見た時、下の地面には誰もいなかった
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仮面を被った猫(プロフ) - とうふうさぎさん» ご指摘ありがとうございます！これからもミスをしてしまうと思いますが、どうぞよろしくお願いします！ (2018年5月27日 23時) (
レス) id: a272e68b65 (このIDを非表示/違反報告)
仮面を被った猫(プロフ) - 妹舞さん» そう言っていただけてすごく嬉しいです！まだまだ未熟ですが、どうぞ暖かい目で見守ってください！ (2018年5月27日 23時) (レス) id: a272e68b65 (このIDを非表示/違反報告)
とうふうさぎ(プロフ) - 4話のところで「シエルは男性恐怖症」ってなってますけど女性ですよね？お話の続き更新楽しみにしてまーす (2018年5月27日 19時) (レス) id: 5da4774cc8 (このIDを非表示/違反報告)
妹舞 - 私の愛してるアプリ二つをコラボ…！そして宣伝！そして内容とてもいい！ありがとうございます！ (2017年12月16日 22時) (レス) id: dffb3f017a (このIDを非表示/違反報告)
月輝(プロフ) - おっふ...薬研ニキイケメンやな.../////((あ、マジカルデイズ名前変えちゃったんです...【ノラのパーカー】です。見つけたらヨロシクお願いします(( (2017年8月12日 18時) (レス) id: d9acc59419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面を被った猫 | 作成日時：2017年3月6日 20時
