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「よし、じゃんけんで勝負しよう!」
言葉が通じるのかそもそも知性があるのかは知らないものの、三十分と言う長すぎる時間の退屈しのぎにはなるだろうと拳を作って構える。そうだ、お前らもまずはじゃんけんの準備をするんだ。ゴブリンたちが何のこっちゃ知らんと言わんばかりにじゃんけんを無視して走ってきたので準備完了と勝手に判断し片足を後ろに下げる。そして、
「最初は!」
「! ｺﾞﾌｯ!?」
「パー!!」
握った拳を解いて思いっきり平手打ちすればドゴンと言うとんでもない音を立てて左の壁にめり込み、そのまま貫通していったゴブリンに力加減を多少間違えたなあと反省も後悔もしないでいると、土埃の先……ぽっかり空いた壁の向こうに人影が見えて、それが先ほどワタシをガン無視した青髪の少年であることがわかった。間一髪巻き込まれずに済んだらしい。失敬失敬。
「……は?」
「悪いね。加減ミスっちゃった」
「加減のミスでこの厚みの壁を何枚破壊してるんだ貴様」
「ゴブリンが重いんじゃね?」
「ゴブ……?」
「え! これゴブリンじゃないの!?」
「インプだ」
「え? イン」
「言うな。それ以上は女子が言ってはいけない単語な気がする」
この青髪くん、手練れだ。素晴らしい危機回避とツッコミである。そうそうこれこれ、ワタシは元来ツッコミではなくボケ担当。マッシュの天然がワタシのボケを上回るせいで物事収集係と思われていただろうが残念ながらワタシだってバーベルフンフンしたい側なのだ。
やっぱり彼についていこうと勝手に決めて残りのイン……プをデコピンですっ転ばせておく。痛みに悶絶する仲間を心配する素振りを見せた彼らを放って青髪くんに着いていくねと有無を言わさず後ろへ回ると少し眉を顰めたが溜息をついてそのまま歩き出した。着いていくくらいは許可してくれるらしい。彼優秀そうだしラッキーとニコニコしておいた。
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イルカ(プロフ) - タイトルのセンスが好きすぎるw私もMASULEの長編書いてるので、お互い頑張りましょう！！ (5月14日 18時) (
レス) id: d56883c9cd (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い(プロフ) - そうなんですね！pixivでこのお話が好きで続きは出ないかと待っていたんです！まさか占いツクールで見れるとは嬉しいです！これからも頑張ってください！ (4月8日 18時) (レス) id: 634999ff12 (このIDを非表示/違反報告)
ことこと(プロフ) - 推しが尊いさん» コメントありがとうございます！同名義にて活動しておりますよ！こちらの作品もpixivにて冒頭のみ公開しております。 (4月8日 17時) (レス) id: 623c5aa870 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い(プロフ) - あの、もしかしてですけど、pixivやってますか？ (4月8日 17時) (レス) id: 634999ff12 (このIDを非表示/違反報告)
ことこと(プロフ) - Miさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (4月8日 7時) (レス) id: 83368f9285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことこと | 作成日時：2024年4月7日 14時
