【ｄ！】死んだけど、成仏できないので働きます。 (ページ10)

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第五十三話ページ10

貴方視点

もろもろをゾムさんに説明すると、

何言うてるのかよくわからん顔を浮かべながらも納得してくれた(？)

zm「ほんで、エミさんとしんぺい、ロボロとあとシャオロンも視えるんやな？」

『そういうこと』

zm「んでグルッペン達には秘密にしてほしいと
　でももう俺結構話してもうてるで」

『まぁ一応一応、よろしく頼んます』

zm「わかったわ…ほーん、、お前ホンマに幽霊やったんやな。
　ていうか幽霊がいることに驚きやわ」

『数か月前、ゾムさんが廊下でぶんぶんナイフ振り回したあたりからずっといましたよ』

zm「あったなーｗそんなことｗｗｗ」

『気配分かるなら姿見えてよ！ってずっと言ってましたからね』

zm「すまんやん、ｗへんなのがおると思っててん」

カカカと独特の笑い方をするゾムさん。

これで一旦安心してチーズインハンバーグ食えるな。

シャオロンには伝えたし、これで一回安心できる～

『それなら、俺中庭にでも行って動物たちと触れ合ってくる』

zm「あ、最近あそこにおんのやっぱAなんやｗｗｗｗ」

『知ってたの？』

zm「あのー、ひとらんらんがたまに青い顔してやってくるときがあるからｗ」

『あぁ、あの白い海軍の青年ね』

zm「あいつ苦手やからさ。あんま脅かさんであげてな」

『りょうかーい』

それじゃ、といってする～と壁をすり抜けて外に出る。

中庭に向かってあるくと、そこには見知らぬ人が立っていた。

ぐるぐる眼鏡に高身長で、銀髪が揺れている。

太陽の光に反射して風に吹かれる彼は、眼鏡をかけた状態でも

顔面偏差値バグ野郎だとわかるほど凛としていた。

『なにしてんのこいつ』

ボソッと言うとソイツが答える。

？「俺もうすぐここに来るんですよ、グルッペンさんに引き抜かれて」

『へぇ！…って…あ、お前も視える側か』

？「視える側？なんのことです…」

か、とそいつがこちらを振り返る。

すると俺がなんなのかが分かったらしい。一気に吃驚した表情で見てくる。

『はははｗ大丈夫だよ、俺別に危害加えるつもりないから！
　そのグルッペン達に憑いてんの』

？「あ…いやまぁ、うん、悪い感じはしないので信じますけど…
　どちらさんですか？」

『A・アルバート。』

？「A・アルバート…どこかで聞いたような」

『前の軍でグルッペン庇ってかっこつけたらガバって死んだブサい人です』

みよ～んとそいつに近づいていく。

新しい兵隊さんなのか…珍しいな。