【ｄ！】死んだけど、成仏できないので働きます。 (ページ7)

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第五十一話ページ7

１，物に触れるには二パターンがある。
　一つは、なにも使わないまま物に触れる事。これは霊力を使わない限り、
　人がいるところではできない。
　
　二つ目は、霊力を使って物に触れる。
　これは霊力を使う代わりに人がいるところでも頑張れば物に触れることができる。

２，「視せる」
　霊力を使って、まだ練習が必要だけど一応姿は見せられる。

３，憑依
　頑張れば人でも銃でもなんでも憑依することが可能。
　でも人の場合は波長が合わないと難しい。

４，支配
　これは憑依と似たようなもので、相手の思考や五感をコントロールする。
　よく幽霊がいる場所や死んでしまう前に線香の匂いがする、と言われたり
　憑いてるところが痛んだりする、苦しくなる、というのはこういった類。

この四つができるとわかった。

『ふーん…憑依と支配は怖いから置いとくとして…
　「視せる」っていうのもあんまりだな。相手側を驚かすのには十分だけどｗ』

働くうえとして、一番使えるのは物に触れること、

出来る事なら人がいるところでもスムーズにできるよう練習が必要。

あとはまぁ「視せる」っていうのは…対応とか、ほんとに俺の存在を知っている以外の

人間がいないとき限定で使えるかな。

『さて…とりあえずそこで固まってるゾムさん
　あなたで練習させてもらおうかな』

自室に戻ってきたゾムさん。

二段ベットの上に俺の気配があることにびっくりしたようで、固まっている。

少しすると近づいてきた。

マキさんやエミさんが言うには、波長さえ合ってしまえば声も聞こえるらしい。

気配がわかったゾムさんならなんかいい感じに行けるんじゃないかなと(雑

淡い期待を抱きながら、霊力というものをイメージして姿を現す。

基本的に、霊力というのは霊が持って要る力というよりは霊のエネルギーそのものなんだそうだ。

それが多ければ多いほど、念が強い悪霊であったり、

怨霊であったり、守護霊であったりするらしい。

あとなんかこういう怨霊とか守護霊とか、そういう属性てきな種類訳のものじゃないんだって。

霊がいて、それが誰かに対する恨みや非の気持ちを持っていたら必然的に

怨霊になる。

でも、その怨霊がまたほかの誰かを守ろうと思ってその人に憑いたら

それは守護霊になるらしい。

守護霊が誰かを連れていこうとしてしまったら悪霊になってしまうし、

結局は人からみたただの価値観みたいなものだと教えてくれた。