【ｄ！】死んだけど、成仏できないので働きます。 (ページ5)

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第四十九話ページ5

少しすると、ロボロさんが「お待たせ」といってテラスに出てきた。

『どうでした？』

rbr「開けてきたで」

そんなに簡単に開けられるもんなんですかね…汗

情報部隊の大隊長様ってなんの仕事してるんだろう…。今度聞いてみよう

『それなら、今の俺に何ができるのか生身の人間のロボロさんに
　協力してもらって多分いけますね。』

rbr「あいよ。マキも後から来るから、ちぃとまっとき」

『え、呼んでくれたんですか。ありがとうございます』

rbr「やるなら効率ええほうがいいしな。」

ふんふんと口ずさみながら待っていると、ロボロさんが話しかけてくる。

rbr「…そうや。」

『？』

んぉ？とはてなマークを浮かべながらロボロさんの方を見る。

rbr「……オスマンがな」

『はい』

rbr「オスマンが、前の外交で非科学的現象を見たっていうのを言ってたんや。
　その時にゾムが言ってた言葉と照らし合わせてやな」

お前さんがおるんじゃないかって、俺のところに聞きに来たんや。

そういったロボロさん。

オスマンは幽霊の存在をいてもいなくてもどっちでもいいと思っているらしく、

ロボロさんが幽霊を視えるって事を知っているらしい。

昔きっかけがあって話すようになったんだとか。

rbr「もしいるなら、視えなくてもいいから話がしたいって言うてるんやけど」

『話…』

rbr「そうや。話。多分俺経由で話してほしいって事やろうな。」

ひゅーっと風が吹く。

俺の赤い髪も、ロボロさんの天の紙面も揺れてすこしの沈黙が流れた。

…オスマンは幽霊の存在を肯定してもいいという人間。

ロボロさんが視えることを信じているのなら猶更…

『…駄目です。』

rbr「…せやよなぁ」

勿論、オスマンが俺やまるの存在を肯定し、傍にいることを知ってくれるのは

嬉しいが。

視えないことはつらい、話も声も聞こえないのだ。

そんな状況下はまだしも俺自身まだ謎めいたことばかりで確証のものが一つもない。

、オスマンのことだからお茶会の時に俺の分まで用意したり

してみようとするだろう。

それは、端から見たら異常であり何か毒を盛られた、とか洗脳されている、とか

ストレスか、とか何かの隠語になっていてスパイなのか、とか

まぁ色々と軍内乱に陥る可能性が沢山と潜んでいるものなのだ。

少々考えすぎかもしれない。

でも、何が起こるのかわからないのが人生であり、歴史だ。

現にこうして俺幽霊になっちゃってるし。