第十四話 ページ16
血しぶきを上げ、血しぶきを浴び、男たちの鮮明の中一人あきらめずに戦った。
それから数時間後、俺は軍隊の中でほとんど死んだ奴らのドッグタグを握り締めながら
我が国の本部へ突入した。
俺は、この国が兵士を捨てて逃げようとしていることを知っていたからだ。
街へ降りた時、あのおばあちゃんはがれきに埋もれて死んでいた。
おばあちゃんが好きだったお花も、全部花瓶が割れてぐちゃぐちゃになっていた。
『おばあちゃん……』
せめて埋葬してあげようと近づくと、おばあちゃんのそばには大きな荷物があることに気が付いた。
それには、俺の名前が書かれていた。
そこには、おばあちゃんの手紙も入っていたんだ。
【Aへ。
おばあちゃん、あなたにずっと渡したいものがあったの。
私は若い頃におじいちゃんを戦争で亡くしたのよ。
貴方が働きたいと理由を聞いたときは、その姿が重なったわ。
おばあちゃんは多分、次戦争が起こってしまえば生き延びることはできない。
でもね、それはいいの。
私、さみしかったのよ。
おじいちゃんと一緒に見てた花も、おじいちゃんと一緒に飲んでいたおいしいお茶も、
全部ひとりになってしまってねぇ。
そんな時、あなたが来てくれたから私嬉しかったのよ。
住み込みで一緒に働いて、失礼だったらごめんね、孫ができたような気分で。
貴方はお花もお茶も楽しそうにお話ししてくれたわ。
ありがとう、おばあちゃんはとっても幸せでした。
貴方に、私の相続財産管理人になってもらうために手続きをしておきました。
少ないけど、あなたに全部上げるわね。
そして、お花の種とおいしいお茶菓子。
貴方が誰かと一緒に話の輪を広げてくれたらうれしいわ。
そして、少しだけど私の骨董品。
売ってお金になればいいと思って。
きっと、この手紙を読んでる頃には私はもう生きていないでしょうけど、
おばあちゃんはとっても、幸せでした。
貴方が来てくれて、生きてくれて本当に神様に感謝しました。
二年間、楽しい時をありがとうね。
貴方が、笑えている未来をいつまでも願っています。
じゃあね、さようなら。
おばあちゃんより】
俺は手紙を握り締めて、半分埋もれている大きな荷物を取り出す。
そうか、おばあちゃん。
おばあちゃんはこれを取り出そうとしたから、逃げ遅れたんだ。
だからそばにこれがあって、手にはこの荷物の取っ手が握られているんだな。
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海老天2(プロフ) - 神ですね。ありがとうございます (2022年8月1日 19時) (
レス) @page4 id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
＠優斗（まさと）(プロフ) - 柚衣さん» あざます！初心者のゴミ副産物なので上手く行かない事も在りますがよろしくお願いします！ (2022年8月1日 17時) (レス) id: e352abdd5b (このIDを非表示/違反報告)
＠優斗（まさと）(プロフ) - はく。さん» あ成程？そういえばそうやん俺馬鹿やん！！ｗ何度もすいません！！ｗ (2022年8月1日 17時) (レス) id: e352abdd5b (このIDを非表示/違反報告)
はく。 - ＠優斗（まさと）さん» 再度失礼します。『我.々だ』のところを検索避けしてほしいという意味ですm(__)m (2022年8月1日 17時) (レス) id: a5036f3c9c (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - 続き、めちゃくちゃ楽しみです！更新頑張って下さい、応援してます(*≧∇≦)ﾉ (2022年8月1日 13時) (レス) @page3 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優斗_1128 x他2人 | 作成日時：2022年8月1日 10時
