第十三話 ページ15
『…食べ物、探さなきゃ。』
突然一人になった孤独感と、理解しがたい目の前の残酷な背景に心を焼かれながら
とにかく走って、走って食料を探した。
下町に下りれば、すこしはじゃがいもやにんじんなどが転がっていた。
つぶれているものもあったが、こういうのは後々なくなってくる。
今はまだパニック状態だからいいものの、人々がひと段落さえしてしまえば
子供に与えられるものなんて何もないだろう。
俺は持てるだけの食料と衣服を鞄に詰めて、また家に戻った。
母さんを土に埋めて、埋葬する。
父さんが好きだったお花たちの中からきれいなものを選び、お供えした。
…認めたく、なかった。
母さんが死んでしまったなんて、父さんが戦争に行ってしまったなんて。
まだ俺は子供だったから、これからどうすればいいかなんてわからなかった。
……でも、泣くことも許されなかった。
泣いてしまえば、待っていてくれた母さんの侮辱になると思ったからだ。
歯を食いしばって、唇から血が出ようとも構わずに涙をこらえた。
…そうだ、だから俺は軍人になったんだ。
わざわざ闇の渦巻く戦場に赴いたのは、馬鹿な領土争いで人の命を簡単にもぎ取るこの世と、
泣くことしかできなかった無力な自分を打ち消すために。
だから、俺は軍人になったんだ。
それから数年後、俺は軍に入った。
そこは様々な悪行が名高い場所だった。
俺はそこに成績トップの首席で入ったんだ。
軍学校に行くお金もないから、一人で鍛錬した。
一人で勉強して、一人で働いて軍に入るための準備をした。
あるおばあちゃんが、俺の事情を聴いて応援してくれたのは嬉しかったのを覚えている。
そして、そこで功績を積み上げて上官になった。
上官になれば、兵士を育てることができる。
だから俺は、上からの提案で上級するときにも喜んで話を受けたんだ。
そして、それからまた月日は流れ。
ある戦争が起こった。
それは、あの時母さんと父さんの命を奪った国、W国からの宣戦布告だった。
W国は軍事大国であり、連勝無敗を誇る国だった。
誰もが絶望する中、俺は軍を率いて戦場に走った。
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海老天2(プロフ) - 神ですね。ありがとうございます (2022年8月1日 19時) (
レス) @page4 id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
＠優斗（まさと）(プロフ) - 柚衣さん» あざます！初心者のゴミ副産物なので上手く行かない事も在りますがよろしくお願いします！ (2022年8月1日 17時) (レス) id: e352abdd5b (このIDを非表示/違反報告)
＠優斗（まさと）(プロフ) - はく。さん» あ成程？そういえばそうやん俺馬鹿やん！！ｗ何度もすいません！！ｗ (2022年8月1日 17時) (レス) id: e352abdd5b (このIDを非表示/違反報告)
はく。 - ＠優斗（まさと）さん» 再度失礼します。『我.々だ』のところを検索避けしてほしいという意味ですm(__)m (2022年8月1日 17時) (レス) id: a5036f3c9c (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - 続き、めちゃくちゃ楽しみです！更新頑張って下さい、応援してます(*≧∇≦)ﾉ (2022年8月1日 13時) (レス) @page3 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優斗_1128 x他2人 | 作成日時：2022年8月1日 10時
