プロローグ ページ1
俺は死人。
文字通り、なんの比喩でもなく死んだ人間だ。
何故死んだのか、どこで死んだのか。
それらは当の昔に捨て去ってもう記憶に残っていない。
だが、俺は今こうして存在している。
俗にいう幽霊ってやつになったんだと思う。
今日も一人、静まり返った荒廃の軍基地でふゆふゆと漂っていると
ある一人の少年がやってきた。
その少年はきれいな金髪をしていて、赤い瞳が特徴的な男だった。
その日から男は毎日ここにやってくるようになった。
毎日毎日やってきては、何かの設計図や予定を立てて腕を組んでいる。
？「うーん、どうしたらいいのかわからん」
その日もソイツは何かで頭を悩ませているようだった。
うがー！と騒がしい声があんまりにも耳障りだったので、げしっとそいつの頭を蹴る。
するとどうだろう、なんと蹴れたではないか。
？「いった？！」
『あ、蹴れるんだ』
感覚さえつかんでしまえばこちらの物。うるさい、と一言流すと
その少年は俺に話しかけてきた。
どうしてここにいるのか、とかここの兵士の生き残りなのか？とか
どこかで見た情報に君のことが乗っていたのだが、とかなんとか
どうやら俺が来ているこの軍服がこいつを惑わせているらしい。
確かに俺は軍人だ。
でもそれはもう過去の話であり、俺にとってはどうでもいい。
答える義理もないと思った俺はなんとなしにそいつに聞き返す。
『お前、最近ここで何やってるんだ』
迷惑だ、という意味をこめていってやったのにソイツは目をキラッキラに輝かせて言った。
？「ここを再建して国を作ろうと！！！」
その言葉を聴いて即答で『無理だ』といった。
それでもそいつは諦めなかった。
？「やってみないとわからん。」
はぁ、勝手にしろ。と生人の事など知ったこっちゃないとお気に入りの場所へ
移動する。そいつは何日も何日もおなじことを繰り返し、目が合えば何かを話しかけてくる。
そんな日々が、一年は続いた。
あの日、俺がすこし気まぐれでそいつが作っているものを覗き込んだ時。
思えば、あの時からすべては始まっていたのかもしれない。
『お前、これじゃあ戦闘がうまくいかないだろう。立ち回りがガバガバだ』
後ろからこうしろ、と指示を出すとソイツはあの時みたいに目を輝かせて
俺に言った。
？「成程、協力してくれるんだな！！！」
『一刻も早く静かな日常を取り戻すためだ』
その日から始まったのが、死人と未来の総統閣下の物語である。
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海老天2(プロフ) - 神ですね。ありがとうございます (2022年8月1日 19時) (
レス) @page4 id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
＠優斗（まさと）(プロフ) - 柚衣さん» あざます！初心者のゴミ副産物なので上手く行かない事も在りますがよろしくお願いします！ (2022年8月1日 17時) (レス) id: e352abdd5b (このIDを非表示/違反報告)
＠優斗（まさと）(プロフ) - はく。さん» あ成程？そういえばそうやん俺馬鹿やん！！ｗ何度もすいません！！ｗ (2022年8月1日 17時) (レス) id: e352abdd5b (このIDを非表示/違反報告)
はく。 - ＠優斗（まさと）さん» 再度失礼します。『我.々だ』のところを検索避けしてほしいという意味ですm(__)m (2022年8月1日 17時) (レス) id: a5036f3c9c (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - 続き、めちゃくちゃ楽しみです！更新頑張って下さい、応援してます(*≧∇≦)ﾉ (2022年8月1日 13時) (レス) @page3 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優斗_1128 x他2人 | 作成日時：2022年8月1日 10時
