第三十三話 ページ37
gr「少年が人を殺さないことをその命をもって保証するのであるなら考えよう」
tn「グルさん？？？？」
『本当ですか！』
gr「ただし」
じゃきっとその額に拳銃を添えられる。
きつく鋭い赤眼ににらまれ、俺は思わず固まる。
gr「戦場のことを知らないお前に、何ができる？戦えるのか？
非戦闘員として動くのならそれでもかまわないが、軍に入る以上
その可能性は考えてもらわなければならない。
人を殺せるのか？」
しん、とした空気が部屋の中に広がる。
そうだよな、やっぱりそんな簡単な話じゃない。
…人を殺すのはまぁ嫌かと言われれば嫌だ。
そらそうだ。
……でも、あの少年がやっぱりあの暗い中一人でいるのはもっと嫌だ。
額に当てられている拳銃を奪い、すばやく閣下のほうにむける。
tn「！！」
ばっとトントンさんが腰にしていた剣に手を添えて構える。
gr「………ほう？」
『……』
指先が震える。
拳銃が揺れているのがわかる。
だって俺今大軍事国家のトップに拳銃突き出してんだからね。
殺される覚悟で、その行為で証明しようと実行したはいいもの怖い汗
gr「…はっはっは！ｗ」
無茶苦茶だらだら汗をかきながら閣下の瞳だけを絶対にそらさず見ていると、
突然閣下が笑いだした。
へ？と思い拳銃を下げる。
gr「面白い！今まで拳銃を返し突き出してきたやつはいなかったゾ！
言葉よりも行動で示してきたなぁトントン！」
tn「びっくりしましたわ…ていうか普通に俊敏すぎて」
gr「いいぞ、気に入った。その意思の硬さに免じて信用しよう！」
力が抜けてソファーに座る。
『あ、これすいませんでした』
すっと素直に綺麗な金色の装飾がなされている拳銃を閣下のもとへ返した。
どうやら、第一ステージはクリアできたみたいだ。
gr「ははｗ初めてだなぁ、銃口を向けてきたやつを部下にするのは」
tn「雇用しようとしている相手に銃口向けるのもどうかと思いますがね」
gr「仕方ないだろう、信用できんことには仲間にできん」
tn「もっとやり方あったやろがい」
トントンさんと閣下ってホント仲がいいんだなぁとやや放心状態で見ていると、
閣下がこちらを向いて宣言した。
gr「これより、我々国遠距離調達部隊隊員としてAを歓迎しようではないか！」
トントンさんが持ってきた雇用書類に、閣下の名前が書かれていく。
『…よろしくお願いします！』
捌き屋、転生後の就職先無事ゲットしました。
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Masatoサブ＠3(プロフ) - ｼﾝｼﾞﾝさん» ありがとうございます！亀更新＆また垢消えた泣ですが頑張ります！ (2023年1月6日 9時) (
レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾝｼﾞﾝ - めっちゃ面白いです!!!!応援してます (2023年1月4日 20時) (レス) @page47 id: 46a033504b (このIDを非表示/違反報告)
優斗 - こあさん» ありがとうございます…うぉおぉぉおおやさっささっさっすぃいいぃぃい（深夜テンション (2022年12月18日 0時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - ストーリー性が面白いから見てますね！ (ハート押しときます！) (2022年12月18日 0時) (レス) @page46 id: b820e4a724 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - 君でしたねこれは失礼(( (2022年12月4日 17時) (レス) id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優斗_1128 | 作成日時：2022年9月24日 8時
