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第三十一話 ページ35

『平和主義というのは、戦争をしないということです。
 俺住んでいた国だけがそういうことなのではなく、基本的にどの国でも
 共同体として条約を結び、戦争を破棄することが義務図けられていました。』

tn「えぇ…どうなってんや……」

gr「では、戦車や戦空機などもないのか?!」

『いえ、それはあります。もしもの為、他国から攻撃を受けた際に防衛力として
 自衛隊というものは存在していました。しかし、その自衛隊でも
 こちら側から動くことはありませんし、
 普段は訓練と災害時の救出活動のみを常務としています。』

自衛隊の知り合いがいてよかったぁ…とこの時思う。

アイツ筋肉えぐかったからなぁ

血液圧迫されて死ぬんじゃないかと思ったくらいだ。

『なので、俺に戦力はありません。戦場に立ったことも、戦場を聞いたこともないです。』

全て歴史として習ってきた程度ですというと

心底あり得ないと返される。


gr「…そうか。では何ができるんだ?」

『自分はあちらの世界で店を経営していました。
 「捌き屋」というものです。』

gr「捌き屋?」

『はい。魚や動物を主に裁き、頼まれれば調理しお客さんに出すというものです。』

gr「ほぅ、異世界の料理にも興味があるな。甘味はあるのか?」

『ありますよ。一般人レベルでなら作れます。』

gr「ふむ…戦力でないのならほかにも、俺たちの知らない世界の事になってくるが
  いろいろ試してみないことには何も始まらないな。
  いいだろう、キッチンの使用を許可しよう。」

『…!ありがとうございます。』

tn「それやったらまぁ目的は決まりとして、これからどうするん?雇用するん?」

gr「そこが問題だな。」

『自分はあまり集団行動が得意ではなく、一人が好きな人間です。
 なので縛られるのは好きではないです。
 我儘かもしれませんが、この国だけでなく世界のことを自分の目と足で見ていきたい。』

gr「旅をしたいと?」

『はい。幸い、出店には慣れております。教授にある程度のことを教えてもらった後、
 自分はその役目を果たしながら店を開き、少年とともに旅をしたいと考えています』


少年。

その言葉を聞いて、少し空気が変わったのが分かった。

結構前から考えていたのだ。


少年を出してもらうには、その責任を俺が受け持つことになる。

つまり一緒にいた方が何かと李通が聞くのだ。

俺は唾をのんで、光る閣下の瞳を見つめた。

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Masatoサブ@3(プロフ) - シンジンさん» ありがとうございます!亀更新&また垢消えた泣ですが頑張ります! (2023年1月6日 9時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
シンジン - めっちゃ面白いです!!!!応援してます (2023年1月4日 20時) (レス) @page47 id: 46a033504b (このIDを非表示/違反報告)
優斗 - こあさん» ありがとうございます…うぉおぉぉおおやさっささっさっすぃいいぃぃい(深夜テンション (2022年12月18日 0時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - ストーリー性が面白いから見てますね! (ハート押しときます!) (2022年12月18日 0時) (レス) @page46 id: b820e4a724 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - 君でしたねこれは失礼(( (2022年12月4日 17時) (レス) id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優斗_1128 | 作成日時:2022年9月24日 8時

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