第二十九話 ページ33
em「確かに……今までの異世界転生者のその後の話は少ないですし、可能性は低いですね。」
わかりました、都合を聞いてみますと言ってくれた教授。
優しく笑いかけてくれるその顔にすこし好感度を感じる。
em「それでは、今日はこのあたりにしましょうか。ゆっくり休んでくださいね。」
『ありがとうございました。次はいつですか？』
em「可能なら明日もこの時間帯にやりたいと思いますが…」
『大丈夫です、ありがとうございます。』
em「じゃあ、そういうことで。おやすみなさい。」
『おやすみなさい〜』
それから数か月後。
すっかり、俺はこの世界の常識にも金銭にもなじみ始め、
リハビリで前の健康状態まで戻れるようになった。
今はとりあえず神さんのそばで書類整理を手伝ったりしている。
『神さん、これどこ置けばいいですか？』
sp「あぁ、それはそこの上の箱ん中入れといて〜」
『了解しました。』
上の箱上の箱…
あった、これだな。
一度薬品をそばのテーブルにおいて、両手で箱を取り出す。
今は医務室のちょっとした掃除中。
書類整理以外では、こういうお手伝いをしている。
コネシマさんやゾムさんともだいぶ話をするようになって、軍の中も慣れてきた。
…今頃、少年は何してるんだろう。
痛いことされてたりしないだろーか。大丈夫かな。
sp「あ、そうや。A、前グルッペンと話がしたいって言ってたやんな」
『あ、はい。』
sp「今日話せるらしいで」
『本当ですか！』
俺は思わず声を上げて聞いてしまった。
『あ、すいません』
sp「はは、大丈夫やで。気をつけてな〜」
『はい』
やった、やっと話ができる…！
現世に帰れる道が開けるかもしれない。
少年のことも聞きたいし巻き込まれた俺でもなにか意味があるのかもしれない。
それなりに常識のついた今ならわかることもあるかもしれない。
突然のイベント襲来に胸を高まらせながら、俺はぐっと手を握り締めた。
しっかりやらないと。
その後しばらく医務室で書類整理と教授に教えてもらったことの整理をしていると
こんこん、とドアがノックされた。
sp「はーい」
俺は頭を上げる。
そこに立っていたのはオスマンさんだった。
os「A呼びに来ためぅ〜」
sp「オスマンが来るの珍しいと思ったらそういうことか。A〜」
『はい』
椅子を引いて手帳を仕舞、オスマンと呼ばれた人のもとへ。
やっと話せるんだ。
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Masatoサブ＠3(プロフ) - ｼﾝｼﾞﾝさん» ありがとうございます！亀更新＆また垢消えた泣ですが頑張ります！ (2023年1月6日 9時) (
レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾝｼﾞﾝ - めっちゃ面白いです!!!!応援してます (2023年1月4日 20時) (レス) @page47 id: 46a033504b (このIDを非表示/違反報告)
優斗 - こあさん» ありがとうございます…うぉおぉぉおおやさっささっさっすぃいいぃぃい（深夜テンション (2022年12月18日 0時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - ストーリー性が面白いから見てますね！ (ハート押しときます！) (2022年12月18日 0時) (レス) @page46 id: b820e4a724 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - 君でしたねこれは失礼(( (2022年12月4日 17時) (レス) id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優斗_1128 | 作成日時：2022年9月24日 8時
