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第二話 ページ4

?「おい、起きろ。」


は、と目が覚める。

どうやら寝てしまっていたらしい。
誰かに起こされて、俺は伸びをした。あちこちが痛い…このベッド変えて欲しい。

兵「ランデル様がお呼びだ。出ろ、異世界人。」

『あ、やっぱりここ異世界なんだ…』

兵「何をごちゃごちゃと言っている!早く出ろ!!」

えぇ…一言発しただけなんですけど…


まぁいいや、と思い牢屋から出る。ガチャン、と扉は閉められて

牢屋の中にはあの男の子一人が残った。


『あの、』

兵「なんだ?」

『自分と一緒に入れられていた子供は罪人かど隷なのでしょうか…、少々健康に悪い環境じゃ…』

兵「あぁ、あいつは国を滅ぼした大罪人なんだ。あんななりでも人を何千殺してる」


えぇ?!あんなか弱な男の子が…異世界こえぇ…ていうかそんな危険人物と一緒に入れんなよ!!

兵「ほら、さっさと着いてくるんだ。」

『はい…』


がくり、と肩を落として素直についていく。

やっぱりどこかのダンジョンのように壁には照明ではなく薪蝋燭が刺してあるし、

壁もレンガ調でどこか趣がある。


もうこの城?か何かの建物は建てられて結構年月が経っているようだ。

兵「ランデル様、連れて参りました」

?「入れ」


兵士がそう言って立ち止まったのは、こじんまりとした小部屋の扉。

敬礼をしてドアを開け、そこで待っていたのは長い銀髪の痩せた人だった。

穏やかな目をしていて、俺はホッとする。


これで屈強な人とか出てきたら流石に俺でも怖い。

ra「はじめまして、異世界人さん。
  此度は召喚に応じてくださり、ありがとうございます。
  しかし、貴方様は召喚に巻き込まれた一般人なのです。此方の手違いなんです」

『あー…そうだったんすね。
 間違え、巻き込まれ……はは、w』

ra「我々は元の世界に戻す術を知りません。ですが、貴方様がよろしければ
  金を渡すのでこの城から早々に立ち去ってくれませんか。」

『?何故ですか?』

ra「貴方様がいた牢屋を見て分かる通り、この国は今我々国という恐ろしい国と
  戦争一歩手前なのです。そんな事態に巻き込まれた異世界人を召喚してしまったなど
  情報が漏れて仕舞えば国の威厳や信頼が失われてしまいます。」

『成る程…それで俺に無かったことにする代わりにお金を渡すから出て行って欲しい、と』

ra「そうです。」


成る程な…それで余裕がなくて俺はあの固いベッドで寝る羽目になったと…

ニシテモチョットヒドクナイ?

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Masatoサブ@3(プロフ) - シンジンさん» ありがとうございます!亀更新&また垢消えた泣ですが頑張ります! (2023年1月6日 9時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
シンジン - めっちゃ面白いです!!!!応援してます (2023年1月4日 20時) (レス) @page47 id: 46a033504b (このIDを非表示/違反報告)
優斗 - こあさん» ありがとうございます…うぉおぉぉおおやさっささっさっすぃいいぃぃい(深夜テンション (2022年12月18日 0時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - ストーリー性が面白いから見てますね! (ハート押しときます!) (2022年12月18日 0時) (レス) @page46 id: b820e4a724 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - 君でしたねこれは失礼(( (2022年12月4日 17時) (レス) id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優斗_1128 | 作成日時:2022年9月24日 8時

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