第二十五話 ページ28
コネシマさんの、早く少年のことを知りたいのなら
その体をまず直せ、ってことなんだろうな。
コネシマさんはもういつもの定位置で本を読んでいる。
確かにそうだ。俺今一人じゃ歩けないし。
ご飯も点滴とおかゆで、まだ固形物は食べることのできない病人だ。
『絶対少年に会いに行ってやるんだ…』
本当にちっさい声でボソッという。
ちょうど風が味方をしてくれて、コネシマさんには聞こえていないみたいだった。
それから、三日くらいたったころ。
sp「すごい回復力だね、君…ｗ」
腕の包帯が取れて、今は傷あてパッドみたいなものだけになった。
だいぶ傷のふさがりも進み、出血の量も少なくなってきている。
薬を使わなくてものどは普通に動くようになったし、熱も下がった。
あとはリハビリをしながら、普通の生活に戻していくのみだ。
『回復力は昔から強い方でして』
そういえば、情報部隊の数名が挨拶に来てくれた。
病室で点滴につながれて、しかもそのそばにはしんぺいさんという最高軍医がいたから
すごいビビられたけど。ただ事情があってこの間の戦争で怪我しただけです、と笑って
挨拶を済ませたなぁ。
これで情報部隊の人に顔を知ってもらうことができたから、それでいいだろう。
sp「それじゃ、今日はどうする？リハビリしてみる？」
『いいんですか？できれば早く走れるようになりたくて…』
sp「なんで？何かしたいことでもあるの？」
『街に行ってみたいんです。勉強して、語学を学んで、この世界について知る事も
ですけどやっぱり自分の体で実感するのが一番なので』
sp「なるほどね。じゃあ今日からがんばろっか」
コネシマさんの手を借りて、車いすに乗せてもらう。
車椅子は現代のものよりちょっと木製だったけど、それでも普通に動かすことができた。
そんなに動かし方も現世と変わらない。さすがに電動ではなかったけど。
そのあと、ちょっとしたグラウンドの隅っこに出て数時間歩いたり座ったりを繰り返した。
『やっぱ、、、、ベッドは、、、ぜぇ、人を、、ダメにするんですね、、、、』
sp「でもいい感じだよ、思ったより動くね〜」
kn「はっはっは！！ハムスターみたいにしとったらロボロに吸われるで！！！」
いつの間にか雰囲気がすごく変わっているコネシマさんを横目に、
ぜぇぜぇと息を吐く。
少しの間ベッド生活してるだけで、結構体力って落ちるんだな…
寝たきりで固形物まだ少ししか食べられないし当然か。
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Masatoサブ＠3(プロフ) - ｼﾝｼﾞﾝさん» ありがとうございます！亀更新＆また垢消えた泣ですが頑張ります！ (2023年1月6日 9時) (
レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾝｼﾞﾝ - めっちゃ面白いです!!!!応援してます (2023年1月4日 20時) (レス) @page47 id: 46a033504b (このIDを非表示/違反報告)
優斗 - こあさん» ありがとうございます…うぉおぉぉおおやさっささっさっすぃいいぃぃい（深夜テンション (2022年12月18日 0時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - ストーリー性が面白いから見てますね！ (ハート押しときます！) (2022年12月18日 0時) (レス) @page46 id: b820e4a724 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - 君でしたねこれは失礼(( (2022年12月4日 17時) (レス) id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優斗_1128 | 作成日時：2022年9月24日 8時
