第九話 ページ11
？「ロボロ！こっちや、はよ来い！」
緑のパーカーを着たガタイの言い青年が、お向かいさんに向かって手を差し出している。
緑のパーカーを着た青年は戦車の中から体を半分乗り出していて、
お向かいさんのことを「ロボロ」と呼んだ。
rb「ちょっと待てや、ゾム。約束した人がおんねん、そいつも一緒に行くわ」
zm「約束ぅ？もともと誰かと一緒に脱出する予定やったんか？」
rb「いつまでたってもおとなしく俺が檻の中尻尾降ってると思うか？」
zm「思わんなｗｗ」
にかっとギザギザな歯をむき出して笑った青年は、どうやらゾムさんというらしい。
ゾムさんは奥にいる俺に目をやって、お前もはよ来い！と声をかけてくれた。
『すいません、自分も乗せてもらっちゃって』
zm「ロボロ、こいつは？」
こいつ呼ばわり…同年代なのかわかんないけどこいつ…態度が大きいから偉い人なのか？
戦車の中は意外と広く、一応座れる程度の広さはあった。
少年を膝の上にのせて端っこのほうに座る。
rb「こいつは巻き込まれた異世界人や。まぁつまりは一般人やな」
zm「え、こいつ異世界人なん？！むっちゃ興味わくんやけど…異世界の肉とかってあるんかな？」
rb「裁き屋の仕事しとるって言ってたし、多分あるんちゃうか。
それより、今の戦場を教えてくれや」
ロボロさんとゾムさんは独りぼっち俺を置いて何やら難しい話を始めてしまった。
インカムのようなものをゾムさんから受け取ったロボロさんは、片方を俺に渡す。
rb「持っといてや、遠くにいてもこれで連絡できるやで」
『あ、はい。ありがとうございます。』
ロボロさんからそのまま受け取ると、
彼は戦車の先頭へ入り何やら仕事をし始めてしまったらしい。
隣でにかにかと興味津々に見つめてくるゾムさんにいたたまれない気持ちになりながら、
戦車の端っこでじっと座っているのだった。
zm「おーい、異世界人、起きろー」
目が覚める。
いつの間にか眠ってしまっていたらしい、あたりは夕方で暗くなり始めていた。
戦車の窓からして、あの国からは離れたようだ。
遠くのほうで砲撃音のする離れの森に連れ出されると、遠くからこっちこっちと手招きされた。
zm「俺らの仲間やから、行ってきてええで。
話は通してあるから、安全なところひとまず避難しとって」
『はい、わかりました。ありがとうございます』
zm「またどっか出会えたら異世界のこと教えてなー！」
俺は手招きされたほうへと向かう。
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Masatoサブ＠3(プロフ) - ｼﾝｼﾞﾝさん» ありがとうございます！亀更新＆また垢消えた泣ですが頑張ります！ (2023年1月6日 9時) (
レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾝｼﾞﾝ - めっちゃ面白いです!!!!応援してます (2023年1月4日 20時) (レス) @page47 id: 46a033504b (このIDを非表示/違反報告)
優斗 - こあさん» ありがとうございます…うぉおぉぉおおやさっささっさっすぃいいぃぃい（深夜テンション (2022年12月18日 0時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - ストーリー性が面白いから見てますね！ (ハート押しときます！) (2022年12月18日 0時) (レス) @page46 id: b820e4a724 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - 君でしたねこれは失礼(( (2022年12月4日 17時) (レス) id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優斗_1128 | 作成日時：2022年9月24日 8時
