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9. ページ10

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──



no side.





その時間、脳内時間にして約4年


現場の体感時間ではたったの数分


それでもその数分の間、虎杖悠仁はずっとAを抱きしめていた


最初のAの感じた温もり、それは虎杖によって与えられた、抱きしめたことによる温もり



” 愛してほしい、愛を知りたい ” そんな刹那の、儚い思いを知った時、虎杖は、なぜかAを抱きしめていた

言葉にできない、ただ、自分が守ってあげないといけない気がした、そんな想いから





·

Aside.



長い夢を見て、目覚めた


悠仁はまだ私を抱きしめてくれている


この子ほんとにいい子だなぁ、とつくづく感じながら、


その手を離した



『悠仁、幸せな夢をありがとう』

『私にはこれで充分すぎた。ほんとに幸せな時間だった』


『___ありがとう。』



ありがとう、悠仁。貴方と出会えて幸せでした。



·

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作者名:おばけ大根 | 作成日時:2021年2月15日 1時

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