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今まで、愛されたことなんて無い
御三家の1つ、五条家。
相伝の術式も、ましてや六眼なんて持ち合わせず生まれた私は一族の恥だった
後妻として嫁いだ母は私を産んだ後、逃げるように死んでいった
何より、血の繋がっていない兄は全てを持ち合わせ生まれた完璧人
私のような必要とされてない命など、存在する意味がない
十分に栄養を与えられず、
5歳でこの世から命を奪われた。
全てが憎かった
私をこの世に産んだ母も、
子を作るだけ作って知らぬふりをした父という名の人間も、
先に生まれて私の生きる意味を無くした兄も、
何もかも。
自分は今から死ぬんだと最期に理解した瞬間は、安堵感すら覚えた
そしてこの世を、この世の摂理を、憎みながら死んだ
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作者名:おばけ大根 | 作成日時:2021年2月15日 1時