◆目の前 ページ8
.
「貴方は？」
エメラルド・ミストを飲み干して、次は何を飲もうかと思案している時、不意に相葉さんが口を開いた。
「ああ、私？私は、□□A。」
さっき私が聞いた事の反復だと理解すると、すぐにその質問に答えた。
「っ、」
だけどその次に返ってきた反応は、
「･･･相葉さん？」
驚き、苦しみ、悲しみ、寂しさ。
いろいろな感情が織り交ざったような、なんともいえない表情だった。
「え、あ、すいません。知り合いに同姓同名がいて、驚いてしまいました。」
そうは言っているものの、動揺を隠しきれていない瞳はゆらゆらと動いていた。
「どうぞ。」
そしてその次に、何も注文していないのにカクテルが目の前に置かれた。
「サービスですよ。」
にこにこと笑うその瞳には、今度は何も写していなかった。
一口、口に含むと、アルコールはそんなに高くない、凄く飲みやすいカクテルだった。
「美味しい。」
その美味しさに感嘆をこぼすと、「それはよかった。」とまた意味深に笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蓮 架(プロフ) - Yumiko Haradaさん» コメントありがとうございます(*´Д｀) 大人な相葉くんを書きたかったので、バーテンダーにしてみました(笑) 蓮架もドラマ好きでした！笑 (2013年11月5日 18時) (
レス) id: 73c955a866 (このIDを非表示/違反報告)
Yumiko Harada(プロフ) - こんあいば。バーデンダーのドラマ大好きです (2013年11月4日 23時) (レス) id: a9d94a8163 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蓮 架 | 作成日時：2013年10月29日 20時
