今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:730 hit
小｜中｜大
＃２ 終われない ページ2
「ごめん」
ーぇ、
「Aちゃんとは、付き合えない」
ー大好きなんです！ずっと、
「ごめん、ね？」
少しめんどくさそうな顔をした大野さん
「じゃあ、またね」
行っちゃう…
＿＿＿＿このままで終わっていいの？
長い長い私の片想い、こんなあっけなく終わっていいの？
ー…っ終われない。
とっさに大野さんの細いのにしっかりした腕を掴んで
ーだっ抱いてください！
冷静になって考えると自分でもとんでもないことを言ったと思う。でもほんとに必死だった。
大野さんはびっくりして目をまんまるくした後、
ニヤッと笑って
「いーよ」
と言った。
大野さんに手を引かれて
近くの少し高そうなビジネスホテルに入った
部屋に入るなりふわっと押し倒されて
ギシッと少し柔らかいベッドが音を立てる
ー…っ/////
フラれたとはいえ、好きな人からのキスは嬉しいもので、その後の行為も恥ずかしかったけど嬉しくて。でもやっぱり切なかった。
服を着替えて、絞り出すように礼を言った。
ーありがとう、ございまし、た…
「…ん」
ー大野さんへの気持ち、頑張って忘れますね！(笑)
せいいっぱいの、えがお。
泣くな、笑え、A。
「、っ」
荷物をまとめ、
ーほんと、ありがとうございましたっ
逃げるように部屋を出た。
そしたらもう涙が止まらなくて
次から次へと溢れていった
ーっふぅ…っう
幸い、夜遅くの路地裏だったから人が全然いなくて、思いっきり泣けた。
ーくそぉぉぉお！星占いの嘘つきーーーっ！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えりんぎ。 | 作成日時：2017年4月25日 5時
