カイロ・レンの妹 (ページ2)

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友の誘いページ2

「あうっ！」
　

　集中できず、私は空中に浮かんでいた石とともに地面に落ちた。隣にいる母ーレイアがため息をついた。
　
　「ほら、また集中していない」
　

　足がよろけても服についた土を払いながら母のそばに歩み寄った。ここ最近フォースの訓練をしようとすると必ず例の記憶が邪魔してくるのだ。
　

　「次はもっとがんばります...」

　
「心が乱れてるわ、またあの記憶が気がかりなの？」

　落胆した私を母が慰めるように柔らかく言った。

　「うん..」

　どうして今更あの記憶が蘇ってくるのか、不吉でしかない。
　
　
「そう...兄さんもあなたを大切にしていたけど、仮にあなたがあの子の手を取ったとしたら銀河の秩序は歪むし..」
　
　「あの人は私の兄じゃない」

　私はきっぱり言った。

　

　私の言葉に母は驚いた顔をしたが、すぐ寂しげな影が目をよぎった。

　数秒沈黙が流れて、先に母が口を開いた。

　「それでも、あの子はあなたの兄なのよ。」
　

　母は悲痛な口調だった。...しまった！兄のこととなるといつもこんなことを言って、母を悲しませてしまうのだ。
　
　「わ、私」

　もう謝るのも遅かった。母は肩を落としながら基地の方に戻っていった。入れ替わるように友達のポーがやってきた。
　
　「またもめたのか？」

　顔の傷を撫でながらポーは気まずそうに言った。こないだフィンというトルーパーの手を借りて、ファーストオーダーからなんとか無事に帰ったばかりだった。
　
　小さく頷くと、ポーは優しく理解しているような目で私を見た。
　
　

　「家族って物は時にぶつかり合うことも必要だ」

　

　「中佐、離陸の準備が整えました」この時、Xウィングの整備員が息を切らしながら告げた。

　「BB-8の居場所が分かったのね」
　
　

　ポーはにやりと笑った。「相棒はきちんと連れて帰らないとな」

　「Aも来るか？」

　若いエースは私を振り返る。

　
　

　「お誘いならばいつでも」

　私は立ち上がって、パイロットスーツに着替えることにした。

　すみません、いきなりマズの城のところに飛びます...m(._.)m