言い訳ばかり探してる毎日【俺スカ】 (ページ5)

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寺尾「ダイバーシティ. 本当の意味で多種多様であること. いかに自分らしく大人への階段を登っていく事ができるのか」

自分らしく大人への階段を登っていく事ができるのか…か.
多分僕は,世間一般の論で言うと,性同一性障害というやつなのは薄々感じている.
だからと言って恋愛対象は…と聞かれると答えに困る.
男子でも女子でもどっちでもいける,って思ってるし.
現に赤の他人に結衣と交際していると言われても嫌な感じはしない.
まぁ結衣だからこそ,なのかもしれないけれど.

広田「 2年3組担任原田先生」

『 ! 』

広田「原田先生? 」

『 …原田? 』

広田先生が担任の名を呼んだ途端頭の中がその苗字に異常反応をした.
どこかで聞いた事があるような,そんな感じがする.

『どこでだっけ』

東条「なぁ,A. 担任来てないみたいだぜ」

『え,そうなの? 』

隣にいた東条が僕の肩に腕を組んできて初めて担任がいない事に気づいた.
にしてもなんで東条だけは僕の事を下の名前で呼ぶんだろう.
男子だと彼だけだ,結衣の影響もあるかもしれないけど.

明智「アレ,なんか扉叩いてね? 」

『ほんとだ. 引き戸なのに』

東条「あ,田中が行った」

田中先生が引きでーすと言いながら扉に近づいて行く.
相変わらずパシられてるんだな,あの人.

今泉「顔がイイTOP3が並んでる」

堀江「周りの女子,扉でも壇上でも無くてそっちばっか見てるし,ウケる」

川崎「 … 」

堀江「結衣, 顔. アンタ一応美少女って言われてるんだからその顔はやめい」

川崎「ココってきっと漫画なら猫撫で声で抱き着くルートだよね」

今泉「そうだけど今はやめときなって」

扉が開かれるとそこからきたのは,

『 …ヤバい人じゃん』