言い訳ばかり探してる毎日【俺スカ】 (ページ4)

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女子生徒「うっそ!? マジで!? 」

女子生徒「いやぁ…でも…お似合いだよね,本当に. もしつき合ってても,幸せにはなれないけど」

〝幸せにはなれない〟
そんな事キミ達に言われるまでもないし分かっているよ.
まぁ僕が思うのは,噂に揺らされて可哀想,くらいだけれど.

川崎「ちょっとー! 聞いてた? 」

『っ,ごめん. 新しい担任の事考えてた』

川崎「もー. 今日部活無いよね? だから一緒にタピろ! 」

『 ……んー…でも,また前にみたいになったら… 』

階段を登りながら1年生の時にあったことを思い出す.
結衣や他の子達と寄り道をして帰ろうと話になったら何故かクラスメイトの半分以上が着いてきた事.
アレは人目につくし少し精神的にも疲れた.

川崎「それじゃあ,皆と下校時刻ずらそうよ.
そしたら2人で行けるじゃん? 」

『そっか…それも有り,だな』

川崎「でしょっ」

教室の扉の前で結衣は僅かにはにかんだ.

明智「お前コラァ!! 」

いつもみたく結衣の頭を撫でようとしたら教室から明智の怒鳴り声が聞こえてきて静かな空気の中扉を開けた.

『 ……なんかあった? 』

東条「あー… 」

『あ,おはよう,皆』

明智「 …フッ,冗談だよ〜ん. てか安岡,お前あの空気の中挨拶するとかKYすぎだろ」

『なんか重い空気だったからね. それに明智って普段そんなに怒鳴ることないだろ』

明智「まぁ仕返し仕返し! 」

そう彼は笑っていたけれど,僕にはその笑顔が嘘臭く感じてしまうのはなんでだろう.
なんか胃の辺りがモヤモヤするし…変なモンでも食べたかな.
帰ったら念の為胃薬でも飲んでおくべきかな,こりゃ.

川崎「びっくりしたぁ……ね? 」

『うん』

堀江「おはよーん,A! さっきまで女の子がうちの教室めっちゃ覗いてたんだよ〜! 」

『そうなの? まぁ,明智や東条…うん,この学年で顔がいい奴等揃ってるしな. 光岡はいないみたいだけど』

堀江「いやいやいや! アンタ目当てで! 1年生にして空手全国優勝後2年で豪林館学園高校の空手部部長になって紳士対応のアンタを見に来たんだよ,みーんな」

『 ……ふぅーん…,僕を見て何が面白いんだろう』

そう話していると田中先生がやってきて体育館へと移動する事になった.
あ,そう言えば担任が代わるんだった.