言い訳ばかり探してる毎日【俺スカ】 (ページ18)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:13,539 hit

七夕ページ18

※1年生設定捏造※

川崎「 A〜! 今日は七夕だから学校の生徒玄関にある短冊にお願い事書こうよ! 」

『願い事か,いいね』

結衣に連れられ生徒玄関へ脚を向けた.
着いた玄関には生徒が沢山集まってる,主に女子生徒が.

堀江「あっ,Aと結衣! 2人も短冊に願いを書きにきたの? 」

川崎「うん! 噂(・)が本当なのかな〜って思っちゃって! 」

『噂? 』

川崎「そう! 選抜された何人かの願いが叶う(・・・・・・・・・・・)って噂があるんだよ? 知らない? 」

『初めて聞いた… 』

結衣や堀江さんから聞いた話によると,毎年何人かの願いが叶っている,だとか.
そんな迷信,信じる方がバカバカしいけど遊び心もたまには必要かも,なーんて思いながら短冊に願いを書いた.

川崎「 Aはなんて書いたの? 」

『普通のことだけど…これからもこの幸せが続きますようにって』

川崎「へぇ〜,Aらしい. 私はね,ずっとAの隣にいれますようにって書いたんだよ! 」

そう言って向けられた短冊には,可愛い女の子らしい字で本当にそう書いてあった.
宙に願わなくなって僕が叶えてあげれるのに,なんて言葉は飲み込んで,『嬉しい』と言葉を吐いた.

『ぁ… 』

ふと上に視線をやると〝Aと少しは発展するように!〟〝安岡となら何処でも〟〝安岡さんと1回でも会話したい〟とか僕の名前があって思わず唖然とした.

『えぇ…と… 』

何か見てはいけないものを見た気分.
でも僕が登校した時にはなかったからその後の話だろうか.
短冊への願いになるほど苦しんでいたんだろうか.

東条「はよ! お前らも短冊に書いたの? 」

川崎「おはよー! もちのろん書くに決まってる! 」

東条「へぇ〜,Aも? 」

『あぁ』

東条「そっか! 叶うといいよな! 」

あれ,と本能が気づく.
僕のことを名前で呼ぶ人は限られている.
もしかしてアレは……

『 ……東条』

東条「ん? 」

『 …今日,一緒に帰ろっか』

東条「へっ!? 」

顔を真っ赤にした彼に対して僕は察した.
あぁやっぱり1番上にあった短冊は───────

▲▼

寝落ちしてたら知らぬ間に朝でした