4-3 ページ6
『 うわぁ…めちゃくちゃお怒りだよ,すずさん 』
蓮「 あはは…これは心のケアが大変そう 」
椅子に座りPC越しに教室の様子を眺めている.
ちなみに昨日通りなら今日はフェイク動画の犯人を捜す予定だったけれど瑠奈が左手を握り膝を枕にして寝ているから右手のみしか使えないから今日はのんびりと監視カメラを見ていることにした.
柊も,もうだいたい分かってるらしいからいいよって言ってくれたし.
蓮「 そう考えると教室との温度差やばいよな 」
『 まぁ癒しキャラの俺がいるから 』
蓮「 え? 」
『 え? 』
なんて冗談を言いつつ教室へと目を向ける.
縛られた環境,いなくなってくクラスメイト,そりゃ精神的にも肉体的にもストレスは溜まるもんだよなぁ.
瑠奈「 ん……A…? 」
『 はいはい,俺はちゃんといるよ 』
瑠奈「 …ん, 」
微かな声を出してまた瞳を閉じた瑠奈の頭を撫でる.
一昨日からずっと泣いてるもんな,仕方ない.
蓮が肩を叩き映像へと視線を戻す.
どうやら隼人の席に諏訪が近づいたようだ.
蓮「 ,聞こえないね 」
『 んーそうだな. でもまぁ元々この2人は俺の中のブラックリストに入れてたからあんま驚きはしないな 』
蓮「 え,そうなの? 」
『 うん 』
右手だけで操作をして音量を上げる.
すると微かにだけど声が聞こえてきた.
めちゃくちゃ小声で話してんだな,君達.
唯月《 ど…画…に,なってから,ヤケに大人しいけど. なんか知ってんの? 》
柊《 おはよーう! 》
『 うるっせええええ! 』
蓮「 しー! 静かに! 」
瑠奈「 …びっくりした, 」
美咲「 それな 」
寝ていた結城達も柊の声に驚き目を覚ました.
アイツ,ワザとだな,絶対に.
まぁ今俺達が何言ったって柊には通じない.
のんびりと映像を見ながら話していると柊がお約束の手を挙げて,と言い出した.
光多《 だから,名乗り出るわけ, 》
隼人《 俺だよ 》
『 … 』
蓮「 は? 」
瑠奈「 …うそ, 」
皆が何かを言う中俺は画面越しの隼人を見つめた.
156人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろーずまりー(プロフ) - 蒼炎さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてよかったです!頑張って完結までもってきますー! (2020年7月25日 20時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - とても面白いです!!ぜひ、完結まで持っていってくれるとありがたいです!更新待ってます!! (2020年7月24日 15時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - そうなんですねれ!楽しみに待ってます!! (2020年7月9日 14時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 楽しみにしています!頑張って下さい! (2020年7月9日 14時) (レス) id: a75fa38380 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます!もう暫くしたら私生活が落ち着くのでそのタイミングで更新します! (2020年7月9日 9時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ろーずまりー | 作成日時:2019年5月15日 16時