【3年A組】過去から現在,そして未来へ2【男主】

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隼人「 ここに残って真実を探す,それが俺達の為だって言うのか? 」

新「 でもフェイク動画を作ったのは,ベルムズっていう半グレ集団なんだろ? 手の打ちようがねぇだろ… 」

『 …ある. 1つだけ. それさえ分かれば,後は俺の頭と一颯兄さんで片をつける 』

瑠奈「 …, 先生は,諏訪さんが鍵を握ってるって言ってた 」


俺の手を握ってる瑠奈がそう言うと全員が諏訪の方へと向いた.
片耳でしか聞いた事なかったけど,確か───


唯月「 何? 」

涼音「 そういえば,唯月の彼氏正臣って言ってたよね? 」

光多「 確か,ベルムズのリーダーは… 」

隼人「 …喜志正臣, 」

唯月「 私は関係ないから! 」

『 おい! 諏訪! 』


そのまま自分の鞄を持って諏訪は美術室から去っていった.
嫌な空気が美術室に残る.


新「 ってかA. お前柊の事,なんで名前で… 」

『 ……昔馴染みなんだ,あの人. 父さんがいた会社の人でさ. 母親のいなかったチビな俺をかわいがってくれてた… 』


優しい人だったんだ、
そう呟くとあたりが急に静かになった.
僅かに俯いてた顔を上げるとみんながみんな,唖然とした顔で俺を見ている.


『 な,なんだよ… 』

新「 いや,Aのそんな顔見たことなかったから… 」

『 はぁ? 不細工っていいたいわけ? この俺が? 』

葵「 いやそうじゃなくて! めちゃくちゃ優しい顔してたから…って事だろ? 」

新「 そう! あんま見たことない顔した! 」

瑠奈「 普通の顔だと思うけど 」

『 だよな 』


瑠奈と顔を見合わせながら頷く.
まぁ多少は思い出に浸ってたワケだからそういう顔をしてたかもしれないけど.


『 んな事よりも,諏訪の彼氏だろ 』


この一言と同時に俺のポケットの中でカチッとスイッチの音がした.

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お久しぶりです。
お待たせしました！色々と落ち着いたので以前の様な更新頻度ではありませんがゆっくりやっていきます！

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