【3年A組】過去から現在,そして未来へ2【男主】

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美咲「 ここ,どこ 」

颯真「 どうして中尾君とA君が, 」

瑠奈「 A…く,ん? 」

『 よぉ,瑠奈 』

瑠奈「 ぁ…〜ｯ,A! 」


皆それぞれ目を覚まし今の状況を確認しようとしている.
瑠奈は俺を見た途端丸い目から大粒の涙を流し俺に飛びついてきた.


『 怖かったよな,ごめんな,助ける事が出来なくて,俺1人楽になろうとして, 』

瑠奈「 あの時,ホントに怖かった,ｯ,さっき自分の名前が呼ばれたけど,それよりも怖かった,! 」


首に顔を埋めて泣く瑠奈,それでも伝えたい事があったのかずっと口を止めようとしない.
瀬尾が何か言いたげだからせめて瑠奈が静かになるようにと思い頭を撫でて抱き締めた.
こんな小さな身体で不安だらけのなかずっと頑張ってたんだよな,いくら俺の死体が偽装とはいえ元カレの死に様を目にした時はどれだけ不安にさせただろうか.


雄大「 何なんだよ…アンタの目的はなんだ! 答えろよ! おい! 」

『 ……瀬尾ちょっとうるさい. バレるだろ 』

雄大「 バレるって…Aもグルなのかよ!? 」

『 うるせぇって言ってんだろ,もっかい同じ事言わせてみろ,次は本気で殺すぞ 』

蓮「 A. いくらバレるかもしれないからってそんなにすぐイライラしちゃダメだよ 」


蓮が優しく瑠奈がいない方の肩に手を置いた.
瑠奈は気にしてないらしいが結城と瀬尾,西崎と里見は唖然としている.


瑠奈「 …私達をこんな目に合わせて,いったい何をしたいんですか, 」

『 …瑠奈……柊,俺から説明しようか? 』

柊「 いや,俺がする. お前は堀部の傍にいてやってくれ 」


そして柊は全てを語り始めた.
この事件を起こした理由,俺と蓮が柊に手を貸してる理由を.

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