2-13 ページ35
-堀部瑠奈side-
『 …なんでんな嘘ついたの? 皆を助けるため? だから自分が犠牲になるって? …は…なんか笑い通り越して呆れるわ. 柊,俺がやりにげxだよ 』
涼音「 ちが…! 」
『 黙れよ,涼音 』
柊「 …パスワードは? 」
『 kaho11815 』
香帆「 えっ…なんで… 」
柊「 ピンポーン! アクセス成功だぁ! 」
男子達も女子も唖然としている.
だってこんな展開思うわけないじゃない.
A君が,やりにげxだなんて.
『 アイツは,香帆の心を,プライドを! ズタボロにしたｯ! 俺が…俺が香帆を大事って知っていながらだよ…? 』
柊「 …そうか. で,景山が死んで気は済んだか? 」
『 あぁ! 清々したｯ! 視界から消えて! 香帆の視界からも消えて! これで香帆が笑ってくれると思った! アイツのプライドをズタボロにするだけで良かったんだけどさぁ…まさか死んでくれるとはネ! 』
笑顔でブレザーの内ポケットから茶色いカバーケースをしてあるスマホを出してバーカって一言,先生に言った.
『 爪が甘いんじゃないの? 一颯兄さん 』
柊「 今のお前にそう呼ばれると反吐が出る 」
『 冷たいねぇ? あ,そうだ.
そう言いながらスマホをまた内ポケットに戻して机の上に座ってニコニコと効果音が付きそうな笑顔で先生を見つめている.
柊「 目的はなんだ 」
『 …死ぬ事だけど? いやぁほら,俺って天才じゃん? 色々計算したけどこっから出れる勝算は０! どうせ最後は死ぬんだから早いうちに死にたいなって思ってさ 』
柊「 ……なら,死んでもらうよ,お前に. ちょーど8時も超えてる事だし 」
『 話が早くて助かるよ 』
先生はA君に近づくと胸ぐらを掴んでどこから仕入れたのか分からない拳銃を出した.
柊「 素直に自分だって言ったからサービスだ. どこ撃たれたい? 」
『 心臓に1発,しかねーだろ? 』
柊「 …了解. 俺から謝っとくよ,あの人に 」
『 ……ズルいなぁ,それ 』
これ以上ないくらい綺麗な笑顔をしたあと,最後の時,A君は私の方を向いて口パクで別れを告げた.
『 ごめん,るな 』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろーずまりー(プロフ) - ブラコン姉さんさん» まり様は笑いました笑.東条君オチですね!考えてみます!笑 (2019年5月13日 2時) (
レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
ブラコン姉さん(プロフ) - まり様流石です…!是非俺スカも書いてください…!個人的に東条君オチを…! (2019年5月12日 3時) (レス) id: 53cfa4bcb6 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - 雛乃さん» い、妹様も読まれているんですか…！本当にありがとうございます！頑張りますね！ (2019年4月9日 20時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
雛乃(プロフ) - ろーずまりーさん» 読み返す度に妹と語り合ってますw おおお！ありがとうございます！！更新楽しみに待ってますね！！ (2019年4月9日 19時) (レス) id: 1f1a1dc789 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - kk7336963さん» コメントありがとうございます！さすがにこの状態では終われないです…！更新の方はさせていただきます！ (2019年4月9日 19時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろーずまりー | 作成日時：2019年3月8日 5時
