【ツキウタ。】no title【ツキプロ】 (ページ41)

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雪だね☆ ページ41

「雪だね☆ 」

『隼さんのせいですかさっさと止ませろください』

「まって僕じゃないからね? いくら僕が11月担当といえどもう雪は降らせないさ」

『涙ちゃんが寒そうでしょう!!!? 止ませて!? 』

「 A寒い」

ぎゅうっと真正面から抱きついてくる涙ちゃんをよしよしとする。
こんなに震えちゃってかわいそうに。
まるで雨にうたれた捨て猫みたいになってるではないか!

「それにしても困ったね…この雪で渋滞が起きて迎えに来れないなんて… 」

『もう4月になるっていうのにこんなん困るんですけど。春服だしたのにー! 』

「僕も今日買った」

『んふふ、そうね♪ 』

今日は涙ちゃんの春服を買いに街に出ていた。
なんで隼さんが着いてきたのかは不明だけど。

『でも…桜と雪も悪くないですね』

「 ……そうだねぇ…お茶をしたい気分になるよ」

「綺麗、だね」

目の前には桜の木が何本もあり咲き始めな感じと雪がこれまた合うもんで。
自然と頬が緩む。

「くしゅ」

『涙ちゃん大丈夫!? 風邪!? これ着て! 』

腕の中でくしゃみをした涙に自分の上着をかける。
思ったより寒いけど涙ちゃんが風邪をひくよりかマシだ。

「 A、寒くない? 」

『平気よー! 』

寒い。めっちゃ寒い。

「 …はい、これ着といて。女の子が無理に意地を張るもんじゃないよ」

『 ……急に優しくするのはズルいです』

「ふふっ、アイドルだからね、これでも」

隼さんから上着を借りて真っ赤になっているであろう顔を隠す。
涙ちゃんが頭を撫でてくれたカワユス。