【ツキウタ。】no title【ツキプロ】 (ページ33)

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White Day(Dai.M) ページ33

『だーいくん♡ 』

「 !?!? あ、あんたか… 」

『なになに? びっくりしちゃった? 』

「 …別に。それよりその絡み方、翼みたいだぞ」

『 …まじで? 』

「あぁ」

スタジオで灰月さんを待っていると突然背後から声をかけられた。
振り向くとそこには国民的アイドルである月野A…いや、菱田Aがいた。
なんていうか、タイミングがいい。

「そういえば」

『ん? 』

「リッカが言ってたんだけど、Aって歳上にタメ語で話してるのって俺とプロセラの奴だけなのか? 」

『あー…そうだね。後は英知ママかな』

「英知ママって… 」

アイツそんな風に言われてるのか。
なんて思いながら横目でAを見るときょとんとした顔でこちらを見つめている。

『大君って笑うんだ… 』

「俺をなんだと思ってるんだよ」

そう言って自分の鞄を漁る。
確か潰れないようにって立ててたはずなんだけど…。

「あった。…ほら、これ」

『きゃー告白!? 』

「ばっ…違うからな。お返しだ」

『ふふっ、知ってるよ』

綺麗な顔で微笑んだAはお返しを受け取ると仕事とは違う笑顔でありがとうと言った。
俺的にはお前もそんな風に笑うのか、って思ったけど。

『ありがとね、大君。よかったらまた今度お菓子持ってくけど何がいい? 』

「別に。アンタが作るならなんでもいい」

『なんでもいいが1番困るんだけど…まぁ甘い物作ってくね』

「あぁ、待ってる」

それ以降俺達の間に会話はなかったけどただ隣にいるだけで満足できた。
迎えに来た灰月さんがニヤニヤしてたのは無視しとこうと思った。