【ツキウタ。】no title【ツキプロ】 (ページ31)

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White Day(Ren.M) ページ31

今日は朝から機嫌がいい。
なぜなら望ちゃんに朝イチでWhitedayのお返しを貰えたからだ。
いつから待機してたのかは分からないけど、扉を開けたら座り込んで寝てたからもしかすると夜から待機していたのかもしれない。
そう思うと口元がニヤける。

『あれ? 廉だ。おはよう』

「ぁ、A姉さん… 」

『どしたの? ヤケに暗い顔だね』

「 … 」

廉は見るからに表情が暗くて俯いている。
一体何がこの子をこんな風にしたんだろう。
とりあえず立ち話をなんだから近くの喫茶店に連れ込む。
表現が危ないって? そんなの知らない(2回目)

『で? なにがあったの』

「ぅ…えっと…実は…姉さんへのお返しを結局考えつかなくて… 」

『へ? あたしへの? 』

「うん。バレンタインのお返し、あげたかったんだけど、何が欲しいかも分からないしそうやって考えてたら当日になっちゃって… 」

今にも泣きそうな声で気持ちが落ち込んでる理由を話してくれる廉に正直なところきゅんときた。
あたしの為に悩んであたしの為に泣いてくれるこの子が可愛すぎてどうしようもない。

「ごめんなさい、」

『なんで謝るの? 気持ちだけでも嬉しいよ』

「でも…! 」

『まぁ…そこまで言うなら今日1日付き合ってくれる? 』

買い物に行きたいの、と言葉を続けると嬉しそうに頷いてくれた。

『あ、廉。あれ! お揃いで買おう! 』

「え、でも空先輩が… 」

『なんで空? 』

「ええええええ… 」

信じられないという顔でこちらを見つめてくる廉に思わず首を傾げてしまった。
このあとたまたまいた宗司と守人に捕まりズルズルと寮へと帰らされた、何故だ。