【ツキウタ。】no title【ツキプロ】 (ページ30)

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White Day(You.H) ページ30

「 Aー」

『ｹﾞｯ、陽… 』

「お前今ｹﾞｯって言ったろ」

『いいや? 空耳じゃ? 』

撮影の休憩中スタジオの隅で休んでいると同じく撮影が終わったのか休憩中なのか陽が声をかけてきた。
と、いうか陽がいるってことはプロセラメンツいるのか。

「なんつー顔してんの。今日は俺しかいないぞ? 」

『へぇ。珍しいじゃん、1人とか』

「まぁな。風邪引いて俺だけ撮影ができてなかったんだよ」

『あーそゆこと。で? 何? 』

「んー…お前このあと暇? 」

『 Everyday忙しいっての』

「発音無駄にいいな、おい」

忙しいのかーと呟きながらあたしの隣にさり気なく座る陽は何を考えているのか分からない。
ご飯でも連れて行ってくれるんだろうか？
あ、勿論陽の奢りだが。

「マジでちょっとでも時間空いてない? 」

『 …なんでそんなにあたしの時間気にすんのか知らないけど、まぁ…1時間くらいなら空いてるよ』

「っし、じゃあ先に楽屋行っとくから! 」

『 ……は? 』

理由も聞けないまま休憩が終わり撮影に戻った。
まぁ後で分かることだしいいか。

『 …で、この箱なに? 』

「いーから空けてみろって」

『はぁ? ………なにこれネックレス? 』

「そ。今日ホワイトデーだろ。お返し」

『ふーん…かわいいじゃん』

早速付けて鏡を見ると首元で宝石がキラキラ輝いている。
しかしまぁ…赤色の宝石とはまた陽らしいというか。

『 …へへ、ありがとう、陽。大事にする』

「ｯ、お、おう… 」

何故彼が照れてるのかは理解ができないがまぁいいか。
その後恋に首のそれはなんだだの聞かれたけど軽くあしらった。
しつこい男は嫌われるぞ、恋くん。