【ツキウタ。】no title【ツキプロ】 (ページ26)

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弟の日(SOARA年少) ページ26

『望ちゃーーーーん♡ 』

「 Aねーーーちゃん! 」

感動の再会を果たしたかのように望を抱きしめる。
手を広げ走って来る姿はまるで犬のよう。

『れーん♡ おいで♡ 』

「ぅ… 」

周りをきょろきょろ確認してからあたしの胸に飛び込んでくる廉をしっかりと抱きしめる。
ハタチのばばぁがなにやってんだってきっと思うかもしれないが双子の兄がアレなら妹もアレなのだ。

童顔なんだよちくしょう。
だからハタチのばばぁがやってるように見えないんだよ！

『もうホントにこれこそ両手に花だよね! 』

「俺花!!! 」

『そう! 望ちゃんも廉も…ってあら』

「あららー? 」

廉も花だよーって言おうと廉を見るとあたしの肩に頭を預けすぅすぅと寝る可愛らしい顔になってしまっている。
ソファに座っている状態だったからまだ良かったけどこれ立ってたら辛いやつ。

「最近撮影が忙しいから廉、お疲れなのかも! 」

『そっかー…よし、んじゃお昼寝するか! 』

「昼寝! やる! 」

『ではその前に毛布をお願いしてもいいかな? 望ちゃん』

「あいさー! 」

望が毛布を一瞬で持って来てすぐさまあたしの肩に頭を預ける。
えへへ、と可愛らしい笑い方をしながら目を瞑ったのであたしを瞼を下ろす。
きっと目が覚めたら廉は真っ赤な顔で口をぱくぱくさせながら毛布にくるまるんだろうな。
なんて考えながら夢へと落ちて行く。