【ツキウタ。】no title【ツキプロ】 (ページ21)

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Happy Birthday HINA.M ページ21

『ひな、お誕生日おめでとう』

「 Aち゛ゃ゛ん゛～」

『え、ちょ、泣かないでよ… 』

「だってわざわざ地球から祝いに来てくれたんでしょう? 嬉しいよぉ…! 」

大きくてぱっちりとした綺麗な瞳からは涙がポロポロと溢れてくる。

『ぅっ…別にたまたまコッチに用事があったからで…えーと… 』

「ぐすっ、ふへへ、でも嬉しい…! 」

幸せそうに貰ったプレゼントを抱き締めるひな。
あたしよりよ少し小さいその背丈は今はとても幼い子供に見えた。

『ふぅ…頑張ってるみたいだね』

「ｯ、うん! 頑張ってるよ! 絶対に女神様になるの! 」

『そっかぁ。あたしはなれないから、羨ましいや』

とは言っても、もう彼女達女神候補生に嫉妬の心はない。
彼女達を恨むのは間違ってるし、今の状態でも充分満足しているから。
ほんとあの時のあたしは馬鹿みたいに子供魂だったなぁなんて思い返して自然と笑みがでる。

「 Aちゃん? 」

『ふふっ、ねぇひな。今度地球に来る事があれば一緒に花を見に行こうよ』

「お花…うん! みたい! 」

『女神の皆で、行こうね』

「うん! 絶対だよ! 」

そこからは時間が経つのが早かった。
お茶をして少し勉強を教えて。

『なーんかひなを見てると歌いたくなってきたなー』

「えぇ! 歌ってくれるの? 私、Aちゃんの歌、凄い好きなの! 」

キラキラとした目で見つめてくる。
そうだ、この目だ。
あたしがアイドルをやり始めた理由は。
憧れから始まりそしてその憧れに次はなる。
あたしは夢を届けるアイドルなんだ。

『今度、ね♪ 』

∗*∘ᎻᎯᏢᏢᎩ ᏴᎥᏒᎢᏲᎠᎯᎩ∗*∘
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