30話 ページ9
1時間程かけてやっと学院に着く。
ここまでは何もなかったけどあるならこの校門だろう。
「うっちゅ〜☆ あれ、Aがズボン履いてる! なんで!?」
『おはざーす。 悪い人の陰謀ですかね』
「悪い人…? 宇宙人か!?」
コロコロ表情が変わるレオ先輩を見てるのは飽きないし、むしろ楽しい気持ちになれる。
でも校門で声をかけなくてもいいんじゃないかな。
女子に囲まれて逃げ場ないし威圧感はんぱないし。
集団リンチよくない、ダメ絶対。
「え、男装!? アイドルやるの!?」
『いや、ちょっとそんな期間っていうか…』
押寄せてくる女子の質問はだいたい同じで。
レオ先輩もいきなり女子の軍団に迫られて顔が驚いてる。
そんな時ふと覚えのある匂いがした。
「ちょっとぉ! 邪魔なんだけど!」
気づくと俺の横には俺と変わらぬ身長の綺麗な青い瞳がパッチリとしてて、灰色の髪がふわふわしているあんずより長い人が立っていた。
「A君! 今日から男装期間ってことは、A君って呼んでもいいってことでしょ?」
少し声が高くなってるが間違いない。
でも男の時の彼の面影は少なく本当に女として最初からいたような感じだ。
「アンタ達も泉より綺麗になってからきなよねぇ? その厚化粧や香水の匂いでよくAの横に立てると思ったね?」
『……あはは、ごめんな!?』
この人が割とガチな言葉をぶつけるせいで女の子達はうっすらと涙を浮かべると去っていった。
わかる、君ら集団の威圧よりこの人1人の威圧感のが強いもんな、仕方ない。
「ﾌﾝｯ」
『いや、ﾌﾝｯじゃないでしょ。どうしたんですか色々と』
「生徒会からは許可もらった」
『あ、はい』
「だから、俺もAが男装期間の間は女装期間ってわけ」
『理解ができない…思考が追い付かないです、泉…ちゃん?』
「泉」
『…泉さん』
「い ず み」
『……はぁ…泉…』
「うん、よろしい」
俺が折れて呼び捨てで呼ぶと嬉しそうに頷き右腕に抱きついてきた。
え、この人胸まで作ってる。
『あれ、レオ先輩いない』
気づくとレオ先輩は消えてて代わりといっちゃなんだけど、数メートル先で鞄を落として唖然としているゆうたがいた。
これはちょっと嫌な予感がする。
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紅蓮華 - 落ち決まってなかったらアンケートで名前上がった全員書けば良いんじゃないですか？これからも頑張ってください！ (2020年3月19日 14時) (
レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» ありがとうございます! そう言っていただき光栄です! (2019年4月28日 9時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - ひかえめにいって好きです！がんばってください！ (2019年4月27日 19時) (レス) id: e4352aec9e (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - 夜月さん» ハラショーさんで合ってますよwww めちゃくちゃ好きでお名前と容姿をお借りしました(土下座) (2019年2月11日 21時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 最後急にえりちが好きです。とか言い出したから「あれ?どっか飛ばしたかな?」と思って再度読み返したら綾瀬絵里って出てきたから、「え?えりち？金髪青眼のハラショーさん??」ってビックリしました。え?合ってる？ (2019年2月9日 2時) (レス) id: 4a6cf1e43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろーずまりー | 作成日時：2018年1月23日 5時
