明日も３３ ページ34
びぃぃぃぃぃぃぃっともう少しで劇始まるという１回目の合図が会場に響き渡る
ドームは暗転、その中心にスタンバイしてるのはガッチガチに緊張しまくっていた出久
物語は勇者である出久が、転んだ所をお茶子と飯田くんに助けてもらって、仲間を増やす所から始まる。
だだだだだだいじょうぶだよ、と明らかに震えまくってる出久を落ち着いてね？と手を握って慰めて上げたのは少し前の事だ。
私の出番はもう少し後、轟君が出久の仲間になってから。
最初のブザーから１０分後、再度ブザーが響き渡る
これは開始の合図だ
熱いぐらいの照明が、出久を照らし出す
頑張れ出久！！
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
真っ暗なドームの脇でブザーが鳴るのをを待つ
舞台に置かれたセットは高校生の文化祭とは思えないぐらいのハイクオリティなレンガ造りの家
麗日さんが描いた図面を八百万さんが創造。
最初のシーンの僕に全て掛かっていると言っても過言ではない。
「出久、大丈夫？」
「っ、うん、大、丈夫」
さっき開始１０分前の合図が鳴った。
もうスタンバイしなくちゃ行けないのに緊張で足が竦む。
だってだって！体育祭と変わらないぐらいの人が見に来てるし、今回は文化祭ということで自分の持ち場が空いた上級生も来てたりするよね！？
あぁぁぁあ！どうしようううう！
「出久、落ち着いて」
「Aちゃぁん…」
いつも通り、手を握って大丈夫、と笑ったAちゃんのお陰で少しだけ緊張が和らぐ
こんなところかっちゃんに見られたら血祭りだろう
「行ってくるね」
「うん」
最後の最後までキャストと監督を兼任している麗日さんに「デク君！スタンバイ！」と言われて走り出す
緊張が解れたのはAちゃんが手を握ってくれたからというだけではない。
微かに、その手が震えていたから。
自分も緊張してるのに、僕を安心させようと手を握ってくれたのが、愛しくて、僕も頑張らなきゃって奮い立った。
照明が付く
今この瞬間から、僕は国を守る為、Aちゃんを助ける為に立ち上がる勇者の1人
「ｰｰｰｰｰｰｰｰっ！」
さぁ、始めよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シトロン - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらっています！読むたびに胸きゅんする作品でとても素敵です！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年12月15日 14時) (
レス) id: 22bac4a663 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - ひなさん» 本当ですか！？さっき直したと思ったんですが、まだ７に行くようになっちゃってますか？！ (2018年2月10日 15時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ごめんなさい間違えました！ (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - この小説の続きへを押すと7にいってしまうようになってますよー (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - 妃薫。さん» コメントありがとうございます！かっちゃんの幼児化1度やったのですが、短かったのでじっくりやるのもいいですね！´`*続編に進みましたので、そちらでもよろしくお願い致します！ (2018年2月10日 13時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：akamaru
| 作成日時：2017年12月7日 16時
