明日も８ ページ9
「出久から…？」
「うん！あ、もちろん中は見てないから安心して！」
そう言ってお茶子が取り出したのは小さな紙で、見慣れた出久の字で短く文字が書かれていた
《今日の夜、寮の外で、かっちゃんと待ってる》
かっちゃん、と、
心臓が嫌な音を立てる
あんな理不尽な怒り方をして、勝己は呆れたんじゃないだろうか。
幼馴染み２人から、一気に別れを告げられるんじゃないだろうかって、
どんな顔して会ったらいいんだろうって
嫌な考えばかりがぐるぐると回る
「…Aちゃん？」
「っ、は、ごめんお茶子、ぼーっとしてた…ありがとね、持ってきてくれて」
「うん…」
きっと勝己だけじゃなくて出久にも呆れられちゃったんだろうな、
怖いなぁ
わざわざ外に呼び出すなんて、もしかして私とも喧嘩しようって…？
マイナスな考えしか浮かばない
「ねぇ、Aちゃん…」
「ん…？」
「私にも、何か出来ることがあったら、言ってね？」
お茶子は心配そうに眉を下げて、その声色も震えているようだった
お茶子にまで、心配掛けてばっかりだ
「うん、大丈夫だよ」
話を、しなくてはならない
すれ違いまくった、勝己と、それに巻き込んでしまった、出久と
紙をぎゅっと握りしめ、覚悟を決めた
言わなくちゃいけないんだ
私は勝己の枷になりたくない。
勝己に無理をさせたくない。
もういいじゃん
今まで楽しかったでしょ？
夢のような毎日だったでしょ？
私が勝己の隣にいることで、劣等感を感じさせて、無理をさせてしまうぐらいなら、
私がいつか、勝己に置いて行かれるとしたら、
今のうちに、言わなくっちゃ
別れよう、って
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シトロン - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらっています！読むたびに胸きゅんする作品でとても素敵です！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年12月15日 14時) (
レス) id: 22bac4a663 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - ひなさん» 本当ですか！？さっき直したと思ったんですが、まだ７に行くようになっちゃってますか？！ (2018年2月10日 15時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ごめんなさい間違えました！ (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - この小説の続きへを押すと7にいってしまうようになってますよー (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - 妃薫。さん» コメントありがとうございます！かっちゃんの幼児化1度やったのですが、短かったのでじっくりやるのもいいですね！´`*続編に進みましたので、そちらでもよろしくお願い致します！ (2018年2月10日 13時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akamaru
| 作成日時：2017年12月7日 16時
