大好き６ ページ7
「ちょっと、待ってよ勝己、足が、」
ぐんぐん進んでいく勝己に下駄が縺れる
だって下駄でそんな速く歩けるわけないじゃん！！
すると急に止まってこっちを向く勝己
「おら」
「うおっ、」
ぐらっと足元が浮いて視界が上を向く
「な、な、な、なんで、」
わ、横抱きだ、横抱き、お姫様抱っこ
意味がわからなくて？ばかりが浮かぶ
いや、そりゃいいなぁとは思ったけど！羨ましいと思ったけども！！
なんで知ってるの？気付かれたの？
しばらくすると着いたのは誰もいない高台
ゆっくりと芝の上に下ろされる
しゃがんだまま、勝己の服を掴む
「ねぇ、どうしたの、かつ、」
「ん、」
喋ろうとすると口を塞がれる
「かつ、き？」
「呼べよ」
え…？と疑問ばかりが浮かぶ
何のことだかさっぱりだった。
「デクから聞いた。お前変な所で嫉妬してんじゃねぇよ」
「あ、」
全ての疑問が解決したような気がした
出久が勝己に説明したんだろう
「だって、それは」
「お前は、あのクラスの奴らどころか、祭りの中で誰よりも可愛いかった。俺が保証してやる。」
「え、ちょ、」
「この長ぇ付き合いでお前が不安になる事なんてねぇと思ってたけど、もしそれでも不安になることがあんだったら、俺のこと呼べや」
「かつ、き、」
「彼氏だろ」
「っ、うん」
ﾄﾞｫﾝ…と音がして花火が打ち上がる
綺麗に咲いてパラパラと地上に溶けてゆく
「ナンパされた時も、すぐに呼べよ。なんかあってからじゃ遅せぇだろ」
「ごめん、」
「あと、俺は何があっても他のクソモブ共にはなびかねぇ。よく覚えとけ」
「っはっ、まぁ、それは私もだけどなぁ、」
そういうと右肩に心地よい重み
勝己のふわふわの髪の毛がくすぐったい
「絶対だろうな」
「うん、絶対」
「もし轟やデクんこと好きになったらアイツら殺して俺も死ぬ」
「はいはい」
傾けられた体に、いつの間にか繋がれた手が心地よい
みんな気を利かせてくれたんだな、感謝しなきゃ
あらためて好きだ、って思った
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クーニャン(プロフ) - 溺愛の話3で夢主の誕生日が24日に変更になったとありますが、溺愛の話4の設定で23日のままでした。 (2018年10月26日 23時) (
レス) id: 5eb4794cf2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ - 見てて飽きないくらい面白いです！！ (2018年8月31日 0時) (レス) id: 48cfca5af0 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - アルカリ性中毒さん» ありがとうございます！物間君可愛く書くの難しかったんですけど、楽しんでもらえてよかった〜！ (2018年1月5日 18時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
アルカリ性中毒 - 物間かわいい！ (2018年1月4日 22時) (レス) id: 02338b78c4 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - アルトホルンさん» ありがとうございます！甘いかっちゃんが大好きなので、そう言って頂けて嬉しいです！´`* (2017年10月14日 13時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akamaru
| 作成日時：2017年9月22日 16時
