番外編 熱１ ページ44
「それでさーその後ね〜…」
「おー…」
学校の休み時間、いつも通り勝己と喋ってたが、小さな違和感を感じた。
素っ気ない返事は全然いつも通り。
不思議に思って横を向くと顔が赤く蒸気し、呼吸が苦しそうだった。
もしや、
「勝己、手出して」
「あ？なんだよ…」
勝己の手を握ると
「あっつ！！勝己熱あるじゃん！！！！」
「ねぇ、よ、」
「いやいやなんで嘘つくし、保健室行こう」
年に１度ぐらいの頻度だから見落とすところだった。
勝己は、滅多に風邪なんか引かない分、その１回でブワァァッと熱が上がるタイプだ。
私の治癒も、病気系はどうすることも出来ない。
保健室に連れていこうとしてるのに少しも動こうとしない勝己。
「勝己、しんどいなら寝なきゃ」
「っ、いや、だ！」
「なんで？この後の授業は無理だよ。だってめっちゃ熱たか…」
「いや、だ！保健室行ったら、帰らされるか、ら、」
ハァッハァッと辛そうに息を吐く勝己
「そした、ら、お前と、いれなく、なる」
「離れたく、ねぇ、」
必死に気力で乗り切ろうとしてるが、風邪には抗えないようで、勝己の頭が私の肩に倒れてくる。
耳元で荒い息遣いが聞こえる
やばいこれ相当高いな。
熱が出ると昔からでろでろに甘くなる勝己
その甘さ加減は熱の高さに比例する。
まずいぞ、早く寝かせなきゃ
「でもやっぱ、放課後まで保健室いて？そしたら一緒に帰ろう？今日は勝己の家に上がるね。だから、ね？｣
「…ちっ」
なんとか保健室に促す事が出来た。
ベッドに入るとすぐに寝てしまったからやっぱり結構しんどかったんだと思う。
そして放課後、
急いで保健室に行こうと教室を出ると声を掛けられた。
「おい癒波ー爆豪家まで運ぼうか？｣
「あ、ほんと？助かる切島ありがと〜」
歩かせるわけにもいかないし、どうやって運ぼうかと思ってたから助かった。
「はっ、A、俺も熱がっ｣
「轟君今日はかっちゃんに譲ってあげて？」
「くっ…緑谷…」
「Aちゃーん！爆豪君にお大事にって伝えといてね！｣
出久や轟君やお茶子、それからクラスのみんなからお大事にという伝言を受け取り切島と保健室に向かう。
愛されてるなぁ勝己。
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蓮 - モヤモヤやぁ (2022年4月10日 18時) (
レス) @page39 id: c5e6681fe0 (このIDを非表示/違反報告)
理沙(プロフ) - とてもいい作品ありがとうございます！！他の作品のパスワードも教えてもらえますか？ (2021年8月29日 14時) (レス) id: e4a06336b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 今まで読んできたかっちゃんの小説の中で1番大好きな作品です！完結されておりますが、是非今描かれている原作の部分も執筆して頂けると嬉しく思っております。また大好きな小説ですので、勝手なお願いではありますが残して頂けるとありがたいなと思っております。 (2021年7月26日 2時) (レス) id: 7c5ca3d054 (このIDを非表示/違反報告)
夢奈(プロフ) - 番外編の、パスワードを教えていただけませんか！？ (2021年5月4日 13時) (レス) id: d376c34579 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - かわいい...かっちゃんが...辛いですっ...笑！頑張ってくださいね応援してます！ (2018年12月30日 16時) (レス) id: 724ccd052a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akamaru
| 作成日時：2017年8月16日 19時
