ずっと１０ ページ11
今まで何度も、それこそ生徒会長になる時だって、私は何でもかんでも尻すぼみ気味だった。
自信がある事はもちろん、役に立ちたいし、自分の中でできる確証があるから進んで引き受けようと思う。
でも誰だってそうでしょう？
しかも私の場合、人の命に関わる仕事。
これは、二つ返事でOKしてもいい話じゃなかった。
「…それにしても、今すぐに返事はできません。勝己にも、相談したいし…」
「うんうん！そう言うと思ったよ！だからこ
の話は君から爆豪君にしていいからね！」
「あと、この話を知っている方は誰ですか？」
「えーっと、リカバリーガールと、オールマイトと…うん、それだけだね。」
「わかりました…ありがとうございます。」
席を立ちスカートを払って校長室の扉を開く。
「失礼致しました。」
そんなに知ってる人が少ないのなら、この部屋を出る時は平然としていなくてはならない。
あくまで何事も無かったかのように、振る舞わなくてはならない。
部屋を出る間際、何時もとは違う、威厳を含んだ声で、
先生が「いい返事を待ってるよ。」と放った言葉が、不思議なぐらい通った。
「おい。」
「っぅえ？！あ、か、勝己かぁ…」
扉を閉めた瞬間声を掛けられ、思わず変な声が出てしまった。
「随分長かったな。」
「そ、そうかな、あ、鞄持ってきてくれてありがと…私持つよ？」
「いい、とりあえず帰んぞ」
体感じゃあっという間だったんだけど、そんなに長い時間話していたのだろうか。
勝己が鞄を持ってくれたので、手ぶらで歩き出す。
「何の話だったんだよ。大事な話だったんだろ。」
不意に核心に迫られてドキッと心臓が跳ね上がる。
「え？あー、ううん、別に、体育祭の、昨日プリント見せたでしょ？それの話。」
「…そーかよ」
よかった、満足いってないみたいだけど、うまく誤魔化せた。
自分の中で理解出来てない内容を勝己に話したって余計に混乱させてしまうだけだ。
とりあえず、自分の中で結論を出さなきゃ…！
「………」
そんな訳で、不服そうな顔で、1人悶々とする私の姿を見つめてる勝己に、全然気付かなかった訳だ。
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しょこ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！あっという間に読み終えてしまいました！番外編もぜひ読みたいです！よろしければパスワード教えてください！お願いします！！ (2021年9月10日 10時) (
レス) id: db298285d4 (このIDを非表示/違反報告)
ちちやん。(プロフ) - 泣きながら読みました！キュンキュンもして最高な作品です！よろしければ番外編のパスワードを教えてほしいです！よろしくお願いします！ (2021年9月8日 0時) (レス) id: aa3319d69c (このIDを非表示/違反報告)
ぬ ぅ ん .(プロフ) - 最近僕のヒーローアカデミアのアニメを見ていて、占ツクで検索をしてみたところ主様の最高な作品に出会えました！！計３日で読み終え、キュンキュン要素も感動も色々あって本当に読むのが楽しかったです！よろしければ番外編のパスワードを教えて頂けませんか？ (2021年9月4日 23時) (レス) id: 2dff4a4a4d (このIDを非表示/違反報告)
名無し63417号(プロフ) - すごく感動しました！番外編も読ませて頂きたいので、パスワードを教えていただきたいです！ (2021年9月4日 21時) (レス) id: ab2bf48dce (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 大変面白かったので番外編も見たいのですが、パスワードがわかりません。どうか教えてください！ (2021年9月3日 17時) (レス) id: a78753c38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akamaru
| 作成日時：2018年2月10日 13時
