【ハリポタ】胡蝶の夢を見る4 (ページ7)

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「そうだったんだ…」

ハリーを振り返ると、彼は頬を赤くして顔を背けた。

「…ハリー？なんか照れてる？」

「なんでもない、大丈夫だよ。」

彼は慌てて羊皮紙を物色しているハーマイオニー達の元へかけていった。そして私達は必要なインクと羊皮紙を手に入れて、次の店に向かう。

「あ、ロンのお兄さんだ。ほら、監督生の…パーシーだっけ？」

確かグリフィンドールの監督生、あまり関わりはないが顔はよく覚えている。彼は小さな雑貨屋で熱心に本を読んでいた。私達が彼のいる店に入ると、ロンが夢中になっているパーシーの本を覗き込み、彼はやっと私達に気がついた。

「“ホグワーツの監督生たちと卒業後の出世の研究”？こりゃ、すんばらしい。」

「あっちへ行け！」

「ロン、お兄さんの読書の邪魔しちゃ悪いよ。」

パーシーとはそこで別れて別の店に向かう。
必要なものを揃えるにはあと何店か回らなきゃ行けないのだ。

「ロンはお兄さん達と来てるの？」

「ああ、家族で来てる。今年から妹のジニーもホグワーツなんだ。多分、その辺で入学準備をしてるんじゃないかな。」

妹とがホグワーツに入学？
それはぜひお会いして挨拶を…そう思って周りを見渡していると、探していた赤毛とは別の赤毛が視界に入り込んできた。それも２つ。

「やあ、Aじゃないか。君も来てたのかい？」

「なんだよ、言ってくれよ。」

フレッドとジョージだ。
彼らの友人リー・ジョーダンも一緒だ。

「僕らギャンボル・アンド・ジェイプスの店に行くんだ。一緒にどうだい？」

「なんのお店？」

ロンを振り返る。

「悪戯専門店さ。色々なジョークグッズとかが売ってるんだよ。」

「ああ、それは…フレッド達が好きそうなお店だね。」

ロンとハリーは興味津々で、私達はみんなでその店に向かうことになった。

「何が売ってるんだろう。」

「花火じゃないかしら。フレッドとジョージがよく使ってる……」

ハーマイオニーの予想通りだった。
フレッド、ジョージにリーの3人組は、手持ちが少なくなったからと花火を買いだめていた。

ハリーとロンも興味深そうに店内を見回している。

「ハーマイオニーは買わないの？」

「必要ないわ、それにリストにもないもの。」

「そうだよね。」

さすが優等生の彼女らしい。ハーマイオニーと一緒にみんなが用を済ませるのを待っているとフレッドが近づいてきた。

「そこのお嬢さん、ちょっと来てくれないか？」

「どうしたの？」

丁寧な物言いに、なんの警戒もせず近づくと、突然、顔の横で何かが爆発した。