【ハリポタ】胡蝶の夢を見る4 (ページ5)

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私たちレーヴ一族、彼らは自分の力を隠して生活していた。まるで存在しないかのように、密かに。

それなのに…ある日、急に引っ張り出されてヴォルデモートに殺された。殺されて殺されてほぼ全滅だ。

「レーヴの若い者…負けるでないぞ。何かあればいつでも訪れなさい……とはもう言えなくなってしまったのう。」

フラメルさんは、私を見送る時にそう言った。

「わしの命ももう長くない。」

「…やっぱり、賢者の石は壊さない方が良かったんじゃないですか？」

「…A・レーヴじゃったかの？」

私はこくりと頷いた。

「あの鍵を手元に残したまま死を迎えるのが、わしの唯一の気掛かりじゃった…君にその鍵を託した以上、わしらは次の冒険に進まなくては。」

「フラメルさん、私、あなたに会えて良かったです。」

私は、会ったこともないフィガロという魔法使いと、フラメルを重ねた。もし、おじいちゃんとかがいたのなら、こんな感じだったのだろうか。

「また手紙送ります。」

彼は私に煙突飛行粉とその使い方を教えてくれた。
ああ…いつか夢で見たものだ。

「さようなら、フラメルさん。」

私はフラメルに別れを告げて、パリを去る。
暖炉にキラキラと光る粉を振りかけ…炎がエメラルドグリーンに燃え上がったら…フラメルに見守られながら私は暖炉の炎の中に足を踏み入れる。

「ダイアゴン横丁。」

……

…

ぐるぐると体が大きな渦の中に放り込まれたような気分。

レーヴのこと。
ヴォルデモートのこと。
母のこと。
ハリーやドラコ、友人のこと。
ホグワーツのこと。

色々なものが頭の中をぐるぐると。

…

ホグワーツの学園生活も二年目を迎える。
私達はまた新しい何かを学び、またひと回り成長するのだろう。

ホグワーツからの案内を受け取った私達。
再び新しい一年が、ダイアゴン横丁から始まるのだ。

……

…